【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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地下鉄でひと駅、再びナイトバザールへ戻る。
アリーナビアガーデンが今日の終着点である。結局のところ、適度なお色気の健全な店がオレにはお似合いなのだ。それだけが理由ではなく、ここにはドイツタイプやイギリスタイプのしっかりしたビールがある。タイに来てまでとも思うが、ピルスナーはそんなに好きではないので、せっかく濃いビールが飲めるのならばそれに越したことはない。 ![]() ![]() 思い返せば、今回はかなりの弾丸旅行だった。3泊4日とは名ばかりで、実質の行動日数は正味2日。だからまだ観たい場所も山のようにあったが、しかし、今は非常に充実していた。限られた時間を、限られた時間だからこそ堪能した。そう思う。おそらく日本に帰れば、またすぐに旅心と今回残念した様々な想いがオレを旅心を動き出すに違いない。それでも今は非常に満足だ。タイは最高だった。 それにしてもいくら気持ちがいいからといって3パイントは飲みすぎだろう。 #
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 14:00
| ├ タイ旅第三夜
![]()
さて、ここでいったんナイトバザールから離れる。地下鉄で一駅、歩いても数十分の位置にある、あの有名なハッポン通りに行ってみるためだ。
まあ、そこに行くことだけが目的ではなく、遅くまで開店しているらしい地元のデパートで、地元ならではの土産を探すためなのだが、ハッポン通りが近くにあるというのであれば、ついでにタイの歓楽街を眺めてみようと思うのは自然な流れだろう。 20分ほど歩いて到着。目的にデパート、ロビンソンはすぐに見つかった。というか、スーパーマーケットがあるなと思ってはいったらそこが目的のデパートだっただけだが。 なにを買おうとしていたかと云うと、土産用の食材と酒である。メコンウイスキーであるとか、例のマンゴスチン焼酎であるとか、そういう地元の酒を買おうと思っていたのだ。が、結局のところ発見できず買えずじまい。酒に関しては帰り際にホテル近所のコンビニでタイの醸造酒を買った。 結局、ここではトムヤムクンの素とかカレーの素とか土産にちょうどよさそうな簡単食材系を大量購入した。 とりあえず、対外的な土産も買えたので、あとはお楽しみの時間、ハッポン通りに突入である。思ったよりもハッポン通りまでは時間がかかる。距離があるという程でもないが、とにかくそんなに広くもない歩道の両脇に露店が所狭しと立ち並びんでいる。そこを行き交う人込みのせいで、なかなか前に進めないのだ。まあオレも露店ひやかしは嫌いではないので、ダラダラと流れのままに進むことにする。 ![]() ![]() おお、ここは。 それまでの露店は単なる前ふりでしかなかった。そこに広がっているのはバージョンアップした露店が建ち並ぶ路地であった。香港の男人街を、そして台北の夜市を、思い出させる光景。楽しいじゃないか。 ただ、違うのは路地の両脇に並ぶ店が酒を飲ませる店、いや有体にいえばゴーゴーバーだということ。話にはきいていたが、これはすごい。入口の呼びこみの声も高らかに、しかしその声をかき消さんとばかりに流れ出てくる店内からのビートのきいた音楽。外からチラ見するだけで店内の異様な盛り上がりが見てとれる。 ![]() 前回の扉から見える店内は、超ビキニのおねーさん(おねにーさんかもしれないが)がくねくねと踊っている。おお、やはり本当だったのか。オレはそれを確認できただけで満足だ。モノの本によれば、実際にはよからぬ事を考えていなければそんなに恐ろしいはめにはならないらしい(真偽の程は判らないが)。あるいは毒を食らわば皿までとばかりに外から見えない店はもっと冥府魔道の狂乱らしく、そんな煩悩欲望のサバトを見てみたいとちらっと思ったりもするが、それはさすがに無理、無理である。意気地なしのオレには羽目をはずす事などできないのだ。 というわけで夜の体験学習は遠目の見学に終始したのであった。 #
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 13:00
| ├ タイ旅第三夜
![]() ![]() 昨晩と同じナイトバザールへの道のりでシアターに到着し、まずはレセプションコーナーに行き、席を押さえる。ではあるが全然混んでおらず、正直拍子抜けというか、予想どおりというか、とにかく2〜300席くらいはあるだろう場内で観客は2、3割くらい。これはさすがにさびしい。日曜日という曜日の関係で観光客も地元の人も少ないのかもしれないが。 場内までのエントランスでは人形使い師たちが人形とともにお出迎えをしてくれる。ようこそ、とばかりに握手をし、花飾りを手渡される。ちょっと嬉しい。なので、めったにしない記念写真をお願いして人形と2ショットを撮ってもらった。あ、もちろん人形使い師も写っているのだけれど、それはいないという見立てである。 十数分ほど待っていよいよ開幕である。 まずは映画で人形劇が廃れ、そして再興した事を簡単が紹介される。なるほど判りやすい。 そして続いて、ハヌマーンが登場するのだが、まずは影絵人形による演技があり、それに続いて人間による演技、そして最後にあやつり人形が登場する。皆、同じキャラクターであり、それぞれが(多分)同じシーンを演じている。ようするに同じことをやるにしても表現者によって表現の仕方も違うという、当り前かも知れないがなかなか実感できないことが、素直に頭の中に入ってきた。非常に興味深い。面白い。 さて、いよいよ本当に劇の始まりである。二人の神や英雄、魔人が入り乱れての神話物語が語られていく。ヒンドゥー系神話については、まったく知らないというわけではない。とはいうものの実のところ、あまり判ったとは云いがたかった。科白が理解できないということが一番の原因で、そのフォローとしてある舞台脇の英語字幕も表示が早すぎて(というよりもオレの読解速度が遅すぎるのだ)役には立たず。これはオレのせいか。 責任転嫁するわけでもないが、アジア神話って理路整然とした時間の流れとは微妙に異なっていたり、登場する人物たちの思考や感情もいまひとつ統一されていなかったりして、といった物語であるために、なにがどうなっているのか判らない。また演技(操作)自体もときに洋式美という名の暗黙の共通言語である場面も多く、事前の知識なしにはなかなか理解しにくい。それでもなんとなく想像で判らない点を空想補完し、これは月と太陽がケンカする話なのだろうと判った気にはなってみたが、もしかすると思いきり違うストーリーであったかもしれない。 そんなわけで物語に対しては、いまひとつ乗りきれないところもなきにしもあらずではあったが、しかし、3人の人形使いによって操られる人形の演技自体は、なめらかで実に美しかった。プロだから当然といえばそうなのかもしれないが、とてもあやつり棒で動かしているとは思えない。 さらに、この人形劇はけして人形だけが演ずるショーではなく、人形の演技にときに人間の役者も入り乱れて、また影絵も自在に活用して舞台を作り上げていくのである。ダイナミックに、そして変幻自在に描かれていく。実のところオレは、普通に人形だけで物語をつむぐものと思っていたので、このような自由度は面白いと思った。そして冒頭の三者三様の演じ分けが単なるレクチャーだけではないことにようやく気づき、上手く構成されていることに感心したのであった。クライマックス(?)の大蛇との戦いの場面などは、舞台全体を使っての様式的表現でありつつの活劇に迫力を感じた。 というわけで、その演技表現そのものが楽しめたこともあって、まあ話はなんとなく想像できればいいかな? という気もし、とりあえず観ておいてよかったなとは思うのであった。 もっともそんな斬新さも、CG、というほど凝ってはいないがそれなりのVFXによる効果映像をスクリーンに投射して爆発や星の散らばりを表現するのは、人形劇の舞台としてはちょっとやりすぎかな。とも思った。伝統芸能としての人形劇の醸し出す素朴さをハイテクで装備してもなぁ、ちょっと興醒めするなぁ、逆に陳腐にも見えるしなぁ、という感覚からそう思ったわけだが、それもまた人形劇というものにヘンに幻想を抱きすぎなのかもしれない。とも思う。 幕間に、ハヌマーンとお姫様の物語が挿入されるのだが、これが観客いじりのコーナーとなっていたのにはびっくりした。お姫様が客席に下りてきて全員にキスをしてまわったり、ハヌマーンがいたずらをしてまわったりするのである。動きの滑らかさもあって人形使いが動かしていることを忘れて人形がキスすることにドキドキしてしまうのは、オレだけではなかったはずだ。 それにしても、これまた伝統芸能としてみせるためにもっと客と役者(人形)とは完全に切り離された別個の立ち位置になっているのかと思いきや、演芸よろしく客に関わってくる。つまりより泥臭い(?)エンタテイメントとしてこの劇があるということで、そもそも娯楽であるはずの劇からすればそれも当然なのかもしれない。 ハヌマーンのいたずらは本当に奔放でお客の荷物を奪い去って舞台におきっぱなしにするとかやりたい放題。どうやらハヌマーンはそれを取りにに来いとお客に対してさんざんアピールするのだけれど、当の客はそれに気づかないようで、ハヌマーンはちょっとがっかりした様子でフォローしていた。おかげで「そこはのるところだろ」と観ているこちらがハラハライライラしてしまった。 そんなこんなのいろいろと興味深い1時間が過ぎ、幕が下りる。人形と人間に見送られながら劇場を後にするのであった。 #
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 12:00
| ├ タイ旅第三夜
![]()
さて、夕食は、トムヤムクン。だそうだ。バイキング形式でのアラカルトばかりできちんとテーブルに落ち着いて料理を食べることができるのは、気分的にありがたい。連れて行かれた店は、土産店やカフェ、バーカウンター、生簀料理的海鮮レストランなどがさほどに広くない敷地に渾然一体となって建てられているシーロムビレッジ。全体的に木造で、オレの記憶の中から類型を探すと、バリのワルンに似た感じだ。そして実にオレ好みのつくりなのであった。ようするにアジアンテイストというか。いや、実際、アジアにいるのだけれど、バンコクは基本的に都会であって、このようなリゾートっぽい感じの場所ではなく、そういう見かたからすればこの店は明らかに観光客ねらいの店ではあるのだけれど、でも、それにまんまとのっちゃてもいいじゃん。だって観光客だもの。
![]() とそのときは思ったのだが、日本に戻り調べてみるとシーロムビレッジには宿泊もできる複合施設で、つまり大雑把にくくればまたもホテルだった。とはいいつつ別にそれで感想が変わるというわけでもないので、それはそれでいい。ただ、ひとつ悔しいのはここではタイ舞踊ショーが開催されている場所だったこと。だったらツアーメニューに組み込んでくれればいいのに。その点については残念だった。次回こそは、ということだ。 ![]() ただ、前日に引き続き全員が微妙に遠慮しながら食べるという状況で、皿に残る料理に手を伸ばしづらい雰囲気が充満しており完食することにはならなかったのだけれど、かなり満足である。 ![]() それともうひとつ。確かにここで飲むのもいいのだけれど、どうせ飲むなら瓶ビールなどではなく、もっとちゃんとした(?)ビールを、しかるべき場所と時間で飲むほうが絶対に楽しい。と決めていたこともあって、あえてここで所望しなくてもいいかな、という煮え切らない気持ちもあったわけだ。 などとエクスキューズを重ねてみたが、まあその場の雰囲気でなんとなく飲まなかっただけである。 とはいうものの、別に場が静かだったわけでもなく、それなりに会話は弾み、盛り上がりもあったのである。その中でも一番のネタは、店の給仕が勝又州和に似ており、それに全員が食いついたことだろうか。オレは一歩引いてしまっていたが、学生陣はそのネタだけで大爆笑である。若いって素晴らしい。 そんなこんなの夕食は終わり。送迎バスでホテルに戻って一同解散。ツアーのメニューも完全終了で、ガイドさんともお別れである。2日間ありがとう。 #
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 11:00
| ├ タイ旅第三夜
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帰りもまたタクシーとなるわけだが、これがまたひと仕事となってしまった。
まず、タクシーがあまり通らないのだ。ワット・ポーという観光地なのに。おそらく、本来の客がたまるところとは違う口から出て、大通りに行ったせいだろうが、それにしても、大通りなのに、そして車の量自体は多いのに、タクシーはなかなか通らない。それが第一の失敗である。 5分ぐらい待ち、ようやく1台を捕まえる。が、ホテルの名前を云ってもどうも理解してもらえないのだ。ホテルの近くに電車の中央駅があるので、そちらも云ってみるが伝わらない。どうやらオレの発音が悪いということらしいが、それはどうしようもないではないか。うーん、これは困った。しかも、手に持っている地図で「ここだ」と示してみるのだが、あいにく地図には日本語と英語による表記しかなく、運ちゃんは「読めない。判らない」と身振りでいう。 呼び止めたのが、交差点脇だったので車を少し移動し、車内で、ああでもないこうでもないと相談するのだが、結局、判らない。という結論に達し、これはしかたないね、じゃあゴメン。というわけで車を下りる。まったく時間のロスである。これが第二の失敗。 数分後、続いて、捕まえることができたタクシーの運転手は今度はなんかえらく調子のいいおっちゃん。「判った判った、ダイジョウブダイジョウブ」てな感じの安請け合いっぽい反応で、ホテルの名前もきちんと伝わっているのかどうか、なかなか判らない。「問題ないよ」と云ってはいるが、こっちは本当に大丈夫かいなと思い、気が気じゃない。まあ、いざとなれば、どこかの地下鉄の駅で降りて移動するしかないか。と思いながら、運を天に、つまり運転手に任せることにする。「二度ある事は三度ある」とはよく云うが、ここは逆に「三度目の正直」の言葉のほうに賭けてみるのだ。 走り出すのはいいが、どうも方角的に合っているようでいないような方向に進むのが不安。「大丈夫なの?」と何度も確認するが、「平気平気」と気前のいい返事ばかりなりである。 ちなみにオレは日本語で云っているのできちんと伝わっているはずもなく、相手もタイ語で応えてるので、ニュアンスでの会話なのだが、多分、お互いなんとなく雰囲気で理解しあっているのだろう。けっこう話好きのおっちゃんのようで、道中、あのビルがどうのこうのとか英語交じりのタイ語で話しかけてくる。オレも知っている言葉を総動員しつつ、どこかちぐはぐな会話を続けるのであった。 途中、いきなりガソリンを入れるためにスタンドに寄ったのにはさすがに驚いた。「時間がないっちゅーねん」と思いつつ、「これでヒトネタ増えた、ラッキー」と思うオレであった。そうこうしているうちに、見慣れた、というか、先ほどバスで通った道に出た。どうやら運転手は行き先を勘違いはしていなかったらしい。繁華街の渋滞を迂回して流れのいい道路を選んで走ってくれていたようだ。 疑ってすまない。ありがとう、おっちゃん。 そんな気持ちで時間ぎりぎりにホテルに到着する。結果オーライ、2時間弱のささやかな冒険であった(というほど大袈裟なもんでもないか)。 #
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 10:00
| ├ タイ旅第三夜
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