人気ブログランキング | 話題のタグを見る
[TOP] GD
NS
BO
OK
LP
RT
10
0P
YN
DA
CI
NE
UZ
MK
NS
HB
GS
KJ
SH
RT
HR
PR
IN
ST
PJ
SN
TE
NU
LI
NK
BO
AD
HS
TR
DI
RY

南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
以前の記事
カテゴリ
検索
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
博物学はコレクター魂なのか
博物学はコレクター魂なのか_d0081682_23202884.jpg 自然史博物館は年月を経た古くて大きな洋館で建物自体が芸術品であるかのようであった。もっともロンドンの街にはそんな建物ばかりなので、ことさらに驚くことでもない。入館してまず出迎えるのは首長竜の骨。そして骨、骨、骨。恐竜の骨だらけである。ちょうど開催していた特別展が恐竜だったのだ。いずこの国でも恐竜は人気なのである。展示方法自体は特に新しい発見はなく万国共通なんだなあ、と思いながら先に進む。恐竜から動物へ、骨から剥製へ、と展示は変わっていく。
博物学はコレクター魂なのか_d0081682_23211380.jpg そんな中、虫の展示室については、甲虫や蝶などのいわゆる人気のありそうな昆虫よりも、巨大な芋虫や百足、はてはダニやノミといった虫のリアルな展示が続き、それはかなり意表をつかれた。やはりガーデニングの国だから害虫系についてもしっかりと伝えようということなのだろうか。いや、単に趣味(あるいは悪趣味)の違いなのかもしれない。

博物学はコレクター魂なのか_d0081682_23215686.jpg 博物学から地球学へと展示テーマは変わっていく。別館の地質学に関する展示は非常に充実しており、地球の成り立ちや天災に対する体験展示についてかなりの区画を割り当てている。噴火や津波、竜巻などの天災についての解説が続く中で、地震についてはやはり地震大国住まいの日本人としては身近な印象だった。しかし、大地震に対する展示が阪神淡路大震災でコンビニを再現した震度体験というのにはちょっとびっくりした。これがロンドン流のリアリズムなのか。

 それにしても自然史博物館は館内の導線が迷路のようでどちらに進んでいいのか戸惑いまくってしまった。なまじ広い昔の建造物を活用するとこうなるのかしらね、と思うのだった。

# by gdcl-nshb | 2006-07-12 04:00 |  ├ ロンドン第二夜
名探偵と昼間っからパブで

名探偵と昼間っからパブで_d0081682_23173094.jpg チャリングクロスにはシャーロックホームズという名のパブがある。ホームズ博物館を訪問済の今日のオレにはここで食す資格があるはずだ。とまったく訳のわからない根拠と理由の元、本日の昼食はここでとる。注文したのはビーフパイなのだが、この店のパイは、パイ生地の中に具が入っているのではなく、ビーフシチュー(?)の中に素パイが浮かんでいる、いわば逆ミートパイ。微妙に不思議な食べ物なのだが、しかし美味いので文句はないのだ。ホームズエールとアボットエールを立て続けに2パイント飲む。飲みすぎか。飲みすぎだな。
名探偵と昼間っからパブで_d0081682_23175421.jpg

# by gdcl-nshb | 2006-07-12 03:00 |  ├ ロンドン第二夜
本日女王は欠勤です

本日女王は欠勤です_d0081682_23135241.jpg ベーカーストリートからグリーンパークに地下鉄で移動し、バッキンガム宮殿に到着したのが11時。公園を抜けるときは、のんびりとした雰囲気だったが、宮殿前に出てみてこれがびっくり。猛烈な人込みである。衛兵の交代風景は毎日行われているものだし、平日まで激コミになるものでもなかろうと思っていたオレが甘かった。毎日実施しているのはそれだけのニーズがあるからだというのは自明の理なのだった。さらに太陽から降り注ぐ強烈な暑さはじっと待っている身を容赦なく焦がそうとしている。そんなわけでじっくり見物というような環境ではない。が、ここは覚悟を決めて全世界から集まってきている人の壁の後ろにつき、デジカメ片手に待機する。

本日女王は欠勤です_d0081682_2314832.jpg 程なくして鼓笛隊の音が聞こえてきた。赤い服黒い帽子の衛兵達がやってきた。おお、これが! 確かにスゴイはスゴイ。一糸乱れぬ行動。元々派手なコスチュームなだけあって見映えがする。もっとも。衛兵の交替風景は確かに一見すべきものではあったが、個人的には騎馬隊のほうがカッコイイなと思った。観るなら騎馬隊交替だったかな、張り込みの場所を誤ったか。とちょっと後悔する。まあいい。観る機会はまだあるし。とその場ではそう思ったのだが、結局その時間をとる余裕はなく、次回のロンドン旅の焦点になるのだろう。それもまたよし。

# by gdcl-nshb | 2006-07-12 02:00 |  ├ ロンドン第二夜
初歩的な問題だよワトソン君

初歩的な問題だよワトソン君_d0081682_045899.jpg ロンドン2日目。実質的な観光旅行初日である。地下鉄一日乗車券のオフピーク時間、9時30分まではまだ時間があったので、散歩がてらに移動してみようと、パディントンまで歩くことにする。早朝にして晴天、歩くに心地よい気温である。調子よく足が進み、あっさりパディントン近辺まで到着し、それでもまだまだ時間は9時あたり。だったらというわけで、ベーカーストリートまで歩くことにした。なんで? もちろんシャーロックホームズに会うためだ。

 ベーカー街221Bに到着。すると、まるで申し合わせたかのようにちょうど開館時間である。入口のコスプレ警官に挨拶しながら室内へおじゃまする。
 室内の案内役はメイド姿だった。メイド、キター(笑)。さすがはメイドの本場だけのことはあるなぁ、とヘンに感心したのだが、しかし、以降メイドの格好をした人を見ることはなかった。


初歩的な問題だよワトソン君_d0081682_051278.jpg 急な階段を上るとそこがホームズがかつて居住していた下宿である。一人の老紳士が待っていた。Dr.ワトソンと名乗る彼ではあるが、見た目ではすでに老境にあり、考えてみれば彼が活躍した時代は19世紀末。今は21世紀。すでに百数十歳なわけで高齢なのも当然なのである。その事実からすれば実は非常に若く見えるといえよう。これもホームズ特製のローヤルゼリーによる延命効果のおかげなのだろう。
 室内には多くの偉業の記念品が展示されていて、ホームズという稀代の才能の一端を知ることができる。小さいながらも楽しめる博物館であった。まあしかし、架空の人物の記念館というのはずいぶん歪んだ愛情の施設ではある。

# by gdcl-nshb | 2006-07-12 01:00 |  ├ ロンドン第二夜
イギリスの食事デビューは定番で
 初日の夕食はフィッシュ&チップスとする。と決めていた。そんなわけで、ノッティングヒルの専門店に向かう。
 ノッティングヒルの街並みは、いかにも購入住宅街風でアパートがパステルカラーで塗り分けられている。よくいえば洒落た街並み、悪くいえばスノッブな印象なのだが、それがノッティングヒルだ。といわれるとなんとなく納得してしまう。別に詳しく知っているわけでもないのに。
 それはそれとして、めざすは夕食なのであった。

イギリスの食事デビューは定番で_d0081682_23592090.jpg 3軒程の店が並んでいる中で、一番カジュアルな構えの店に入ることにする。専門店だけあって、白身魚も何種類も用意されている。どれがなにやらよく判らないながら、ここはあえて一番判らなそうなハドックを選ぶ。パンやライスといった炭水化物のない食事に若干の違和感を感じつつも味わう。とにかくボリュームがすごい。特にイモは食べても食べてもなくならない。そういう意味において主食がないのも肯ける。
 さて肝心のお味はというと、まあ不味くはない。ただ味付けがね、ないのだなあ。最終的には自ら塩胡椒で調節しないといけないわけで、それって料理としては中途半端なのではないか、という気持ちもないわけではないが、発見としてはビネガーをドボドボとかけるのが結構気に入ったので、以降、味付けの基本はビネガーで。となった。

 ベイズウィーターに戻り、ある意味今回の旅の一番の目的、いよいよパブ・デビューである。FIFAワールドカップのおかげで店内のすごい人込みにちょっと気後れしつつ、まずは一杯といくつもあるサーバーから指差しチョイスで注文したのだが、それはラガーなのだった。エールを飲みたかったのに。あららである。が、まあいい。まだ一日目、じっくり攻めればいい。
 店脇の路地に椅子とテーブルが出ている。店内の人込みを避けてそちらに移動する。なぜか居心地がよい。のんびりと初日の夜が更けていく。

# by gdcl-nshb | 2006-07-11 07:00 |  ├ ロンドン第一夜