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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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優雅に流れるテムズの川とそこに浮かぶ船
 グリニッジのマーケットを覗きながら駅に戻る。マーケットは面白そうなものがあれば買ってみようと思っていたのだが、如何せん時刻も午後5時にならんとしており、しかもちょうど例によってW杯の放送中で、マーケットは閑散としていて物色する勢いもトーンダウン、軽く一周して終了となった。

 一日乗車券を有意義に使うことと、時間の節約を考えるのであれば、そのまま地下鉄で帰ってもよかったのだが、せっかくだしテムズ川を遊覧船で移動してみようじゃあないか、と急に思い立つ。桟橋脇のチケット売り場のおばちゃんから「あと2分で出発だから急ぎなさい」とえらくせかされ、そうかそうか厳密な英国人気質だし厳格に出発してしまってはたまらん、と桟橋までダッシュする。複数の船会社(?)が入り込んでいるので乗り場自体もわかりにくく、あちこち迷いながらたどりついてみれば(と書いてみたがそれは大げさで実際には百メートルもない)、船自体の到着が遅れており、結局15分遅れの出発となる。あせって損をしたとまでは思わないが、若干翻弄されてしまった感はあった。

優雅に流れるテムズの川とそこに浮かぶ船_d0081682_9124048.jpg その一端はチケットもぎりのおっさんの風体にもあって、実に人のよさそうな感じなのだが、ズボンのサイズが合っておらず、というよりも太ってしまってはけなくなっているものをベルトでむりやり縛りつけてはいている状態。しかもチャック全開というダメ人間っぷり。本当に大丈夫か、この船は。という気持ちを払拭できぬままオレは船上の人となる。接客業って見てくれもそれなりに重要だよなぁ、と思うのであった。


優雅に流れるテムズの川とそこに浮かぶ船_d0081682_912564.jpg 添乗員のニーチャンは逆に非常に快活でテンションが高く、さかんに道々の案内をしてくれているのだが、早口だし何をいっているのかさっぱり判らない。どうやら沿岸のビルの住人などなどについて面白おかしく語っているらしい。しかしオレは早々に理解することを放棄し、純粋に川下りを楽しむことにした。タワーブリッジの下をくぐり、ロンドン塔を眺め、ビッグベンを望む。優雅なり川旅。
 そうこうしているうちに、オレが降りるべき桟橋に近づく。いや正しくは降りるつもりだった桟橋の近くの桟橋だ。オレはエンバンクメントで上陸して地下鉄に乗り継ぐつもりだったのだが、船はなぜか対岸のウォータルーに着岸したのだった。もう今日は何がなにやら翻弄されまくり、しかも暑さ負けもしてしまっていて、ああ、もうどうとでもしてくださいという心持ちのままとりあえずウォータルー駅に進む。だが、ここにもトラップ。路上の地下鉄入口が閉鎖されているのだった。指示案内は修正しておいてくれないとなぁ、と、がっくりしつつ幹線鉄道駅コンコースまで戻り、案内で探しつつようやく地下鉄駅に到着である。

# by gdcl-nshb | 2006-07-13 06:00 |  ├ ロンドン第三夜
時間はピッタリよヘイヘヘーイ
 グリニッジといえばもちろん標準時。地球の時刻の全ての基準である(昔は)。というわけで旧王立天文台だ。海事博物館の裏のグリニッジ公園、緩やかな丘を登る。途中の原っぱでは日光浴をする人だらけで、本当に英国人ってば、陽光に貪欲だ。隙あらばだからな。


時間はピッタリよヘイヘヘーイ_d0081682_982336.jpg 天文台の前の時計にはそれなりの人だかりで皆記念写真に余念がない。が、標準時の時計なんだから、ここは自分の時計とツーショットを撮るのべきだろう。というわけでそういう写真を撮ってみた。2つの時計の示す時刻は合っていた。数百円の安物の時計も意外と頑張るものだ。

 天文台の敷地内には子午線を示すモニュメントもあって、こちらももちろん人だかり。けっこう記念写真のための行列になっていて、かなりの時間がかかりそうだった。さすがに並ぶ気にはならず、別にオレが写りこんでいる必要など微塵もないので、ヒト様が記念写真に立っている隙をぬって撮影した。

# by gdcl-nshb | 2006-07-13 05:00 |  ├ ロンドン第三夜
ネルソンとクィーン
ネルソンとクィーン_d0081682_953061.jpg 海事博物館には、船と海にまつわるさまざまな展示されている。エントランス前の広場にハリアーが展示されており、記念写真を撮る人が多い。ハリアー大人気だな。もっともオレもVTOLという近未来的、アニメ兵器的な構造が好きなので、他人のことはいえないのだけれど、まさかそういう人気でもないだろうな、と思いつつ館内へ。
 渦巻きのできかたや大波の構造の実験機器が面白かったりしたが、全体的には記念品的な博物展示で、好きな人にはたまらないのかもしれないが、オレとしてはあまり興味深く観るほどでもない。というわけでサクサク先を進む。そんな中でも面白かったのは、ネルソン提督コーナーだった。かなり広いスペースを割いて彼の人となりや偉業を伝えている。オレとしては名前を知っている程度の人だが、もし知っていたらじっくり居座ってしまったかもしれない。特に、ある海戦(どの海戦か確認し忘れた。不覚)の展開を船一隻一隻の動きをシミュレートしながらみせるジオラマ風の展示はすごかった。こちらが参謀になって指揮している気分になって、かなりワクワクした。

ネルソンとクィーン_d0081682_924782.jpg 博物館から回廊でつながっているクイーンズルームには海と女王にまつわる絵画などの展示がある。が、むしろ幽霊が出ることで有名な館といったほうがいいだろう。故にかなり楽しみにしていたのだが、たどりついたのが4時数分前で、入口で「今日はダメ」と、シャットアウトされてしまった。4時が入館終了時間なのだ。ちょっと閉館フライングなんじゃないの? と思ったが、入ることのできる客もいたので、あるいは貸切だったのかもしれない。いずれにせよ、ここにはテムズ川の地下道とセットで再訪する必要がある。ということだけは確定した。幽霊は次回のお楽しみとする。いや、別に本当に幽霊と会いたいというわけではないのだが。

# by gdcl-nshb | 2006-07-13 04:00 |  ├ ロンドン第三夜
ウィスキーといえばカティーサーク
 駅を出ると今度はどことなく港町風な雰囲気なのであった。もっとも海ではなくテムズ川だし、港というほどのサイズではなく桟橋なのだが、しかし海軍学校もあるくらいだから、海的な印象でおかしくはないのだ、多分。
 そんなテムズ川グリニッジ桟橋には、対岸に抜ける人用地下道があり、かなり興味をそそられたのだが、スケジュールの都合上、入口だけのお楽しみとした。


ウィスキーといえばカティーサーク_d0081682_0251243.jpg 振りかえればそこに繋留されているのは帆船カティサーク号だ。ドックは水を抜いており、底まで降りれば船の底の底まで眺めることができる。ちょっと面白い光景ではあった。船内にも入れたのだが、それもパスして先に進む。

# by gdcl-nshb | 2006-07-13 03:00 |  ├ ロンドン第三夜
乗り過ごし遠回りの旅

乗り過ごし遠回りの旅_d0081682_155122.jpg 時刻は1時をまわっていた。駅前のパブで昼食をとることにした。フィッシュ&チップスと、もちろんヤングプレミアムエールを1パイント。ビネガーをダボダボとかけたフィッシュは美味い。もう1杯いきたいところだが、ここで長居をするわけにはいかない。

 午後は、グリニッジに行くことにする。キューガーデン駅から地下鉄に乗り込み、乗継のタワーヒル駅までしばし車中の人となる。が、ビールは飲んでいるわ、腹いっぱいだわ、とくれば眠くなるのは必然というもので、ついうとうとしてしまい、うっかりというか案の定というか、乗り過ごしてしまったのだった。ここで素直に折り返せばいいものを、さらに数駅先進めば別の乗換駅があるわい、オレは後戻りはしない人間なのだ。とヘンに気が大きくなっていたから事はややこしくなっていく。まあ、そのときの判断に致命的な問題はなかったのだが、新たな乗換を設定されたストラトフォード駅は、地下鉄側の駅とDLR側の駅はやや離れた場所にあり、しかもぱっと見で判るような位置でもなく、さらに案内表示がない。さらに、ようやく見つかったDLR駅では入るとき改札もなにもなく、手を変え品を変えオレを翻弄してくるのだった。

乗り過ごし遠回りの旅_d0081682_15511858.jpg ともあれ、車両に乗り込み、ドック沿岸に寄り添いながらDLRは進む。だいたい20分程度かかっただろうか。グリニッジ(でも駅名はカティ・サーク駅だが)に到着する。意外と時間がかからなかったなぁ、と思ったが、それはDLRに限っての話で、よくよく時計を見ればすでに3時半なのである。キューガーデンから2時間くらいかかっているのである。けして派手に寝過ごしているわけではないのに! ようするに、地下鉄の歩みが鈍いということなのだろう。第一、よく考えてみればロンドンの西端から東端に移動しているのだ。地図の縮尺にだまされて近いと思ってはいけないのだ。と、思い知らされた。にもかかわらず、その後も北に南に東に西に右往左往する旅を続けるのである。

# by gdcl-nshb | 2006-07-13 02:00 |  ├ ロンドン第三夜