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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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<   2007年 09月 ( 19 )   > この月の画像一覧

夜のお楽しみはまだまだ
 日が暮れてきた。行きと同じ路線で帰るのはつまらないので違う線を使って戻ることにする。そしてただ帰るだけじゃつまらないので、ホテルを乗り過ごしてさらに先に進み、住宅地の散歩と洒落こむ。
 蔦の赤い紅葉がきれいな小さな教会に出会う。教会だけじゃなく蔦壁の家が多い。ハイソな住宅街というわけでもないのだろうが、なんとなく裕福お洒落な街並みに見える。

 さて、今日の夜はちゃんと地ビールを飲みたい。というわけで、カスガーデンから第3会場に向かう道すがらで見つけたホフに狙いをつけていた。実のところ、市街地から帰るときにホテルを越えて足を伸ばしたのは、その店に行ってみたいからというのも理由のひとつであったのだ。
 で、その一番狙いの地ビール(っぽい)看板の出ていた店である。窓も暗くて中がよく見えず少々怖い。ちょっとだけドアを開けて覗き込んでみるがあまり賑わってもおらずやっぱり怖気づいてしまい、これはやめとこうと退散する。

d0081682_17375790.jpg とりあえずホテルの近くにビアホール、というかパブっぽ店があり、ここはドアが開いていて、にぎやかだったので、入ってみることにする。入ってみればどうやら家に帰る前に一杯飲んでいくための、あるいはこれからレストランに繰り出す前に仲間で一杯ひっかけていく、そんなタイプの店らしい。ともあれようやく椅子に座ることができ、ビールを飲むことができるというわけだ。
 メニューをざっと見たところビールしかなく、やっぱりここはビールしかないのかしら、と思いながらも、ハーフヴァイツェンを注文する。美味い。ヴァイツェンの芳香が身体を癒す。のんびりをビールを味わいながら、メニューをためつすがめつ眺めていると、ママが気を利かせてくれたかミールメニューお持ってきてくれた。オレのそわそわした動きが食い物を求めていることが判ったのだろうか。ともあれ、ナイス判断にダンケシェーンである。

d0081682_1739341.jpg ミールメニューといってもがっつりした料理はなくあくまでもおつまみ程度。とはいいつつ注文したガスボードは、たぶん普通にメーカー製品の肉のジェリーよせなのだろうが、これがめったやらたに美味い。身体が塩気を求めていたのだろうと思うのだが、そんな理屈などはどうでもよく、ちまちまとナイフでこそいで、これまた風味のよい黒パンと一緒に食べると、実に最高なビールの友なのであった。付け合わせのトマトも下味がのっていて美味い。まあ量は本当にないのだけれど、それもでも大満足なのだった。
 その勢いで2杯目はアルトを注文。これは瓶ビールだったけれど、濃くて美味しかった。

 1時間強、だらだらとビールを楽しんで、いい気持ちになって、店を辞す。ホテルまでは歩いて5分もかからない。すでに暗くなったメインストリートを思いのほかの寒さに震えながら帰る。さすがに食い足りない点については、昨日買いおいてあったプレッツェルを食べ、これまた買っておいて飲んでいなかった缶ビールをカシュとやって、自室で2次会開催でフォローしたのであった。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 11:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
今日も夕方は散歩の時間
 美術作品以外の観光がしたくなっていた。町の中央広場に戻り、ちょっとだけ散歩することにする。
d0081682_17331552.jpg 道すがらみつけたよさげな雰囲気の教会に魅かれ行ってみたが、これがまあ教会っちゃ教会なのだけれど、それは昔の話で今はカフェであった。これがちょっといい雰囲気。店の名前をみたら「ルター」とあった。そうかこの教会はルター派か。

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 昼食がビール一杯だったせいで小腹が空いていた。こういうときこそ、と、総菜屋でソーセージを買い食いする。おばちゃんがその場で焼き上げているのである。美味そうだ。
 さすがに店先でいきなりかぶりつくのもどうかというわけで、ドクメンタ第一会場前の広場に座り、のんびりソーセージをかじる。旅を振り返ってみれば今回のドイツ旅においてソーセージをちゃんと食べたのは(朝食などを除いて)ここが最初で最後。せっかくドイツに来ているのに、フランクフルトなのに! なにやってるんだか。

 広場にはかなり低い位置にまで下りてきた太陽が、生暖かい光を投げかけてきている。有体に云ってちょっと冷えてきている。今日はここを基点に一日まるまるかけていろいろとうろつきまわったわけだ。まさにアート漬けの一日であったわけだが、しかしそれもおしまいとなるとちょっとさびしい気がするのだった。いかにも貪欲である。もっとも別に誰に止められているわけでもないわで、第1会場に再度入場し、気に入った作品のみに注力して選択鑑賞する。やっぱりいいものはいい。
 それにしても、これだけ夕方(いや陽が長いだけで7時をまわっているのだ)になっているのに、入場者は減るどころか増えている。必ずしも近所の人ばかりではない、いや、遠方からの人のほうが多いのかもしれないけれど、少なくとも現代アートに対するコミットの度合いは日本とは格段に違うなぁと思うのだった。もしかすると現代アートに対してということではなく、日常の中にアートという存在、概念があることが普通であって、だから、生活の延長線上で美術と向き合っているのかもしれない。実際にはどうか判らないがともあれうらやましいかぎりである。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 10:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ12の5
 続いて第3会場へ移動。再びトラムに乗り、今度は第1会場を通り過ぎて、というカッセルの町を西に東に右往左往する非常に効率の悪い移動っぷりである。とはいえ、トラムを堪能しているともいえ、そんなに不満なわけでもなかった。まあのんきな旅で結構なことではあるのだけれど、しかし、つい一駅乗り越してしまうのはあまりにもお気楽すぎる。もっともフリーパスだし、時間に追われているわけでもなし、適度な失敗も想定の範疇といえばそのとおりなのである。

d0081682_17304128.jpg 第3会場は学校であった。ただしどうやらここは特に作品が展示されてはおらず、どうやらワークショップやセミナーの会場となっているらしい。というわけで、あまりじっくり鑑賞するという会場ではなかった。もしかしたら、展示会場もあったのかもしれないが、時間的にも夕方になってきており、一日ドクメンタ漬けだった身としては正直「もういいかなぁ」という気持ちにもなってきていたわけで、これにてドクメンタ鑑賞は完了、とすることにした。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 09:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ12の4
 ちょっとのんびり過ぎたかもしれない。2時過ぎに行動を再開する。本日の後半戦は、カッセル一番の名所でもあるヴェルヘルムスヘーエ公園の中に建てられたヴェルヘルムスヘーエ城に向かう。ここは場内が美術館になっており、普段はゆかりの古典絵画を展示しているが、この時期は当然のことながらドクメンタの第2会場にもなっているのである。

d0081682_172201.jpg トラムはメインストリーををひたすら(ほぼ)まっすぐ進み、丘を登っていく。実際、ヴェルヘルムスヘーエ公園はカッセルの町がある丘陵の上に位置しており、そこに至る道はそれこそ参道のように本当にまっすぐ伸びている。上ってみて振り返ると、今来た道が延々と一直線に町の中央部までつながっているという景色が見てとれる。これはけっこうすごい景色だなぁと思った。

 さて、そんなトラムの道だが、そこにたどり着くまでの行程もまたよい。はじめは街並みを進むトラムは高度を上げていくとともに緑が増え、やがて線路は林の中に入っていく。その木々のたたずまいが気のせいかもしれないがヨーロッパの森な感じで、惹かれるのだった。

d0081682_17233917.jpgd0081682_1725866.jpg 30分ほどのトラムの旅で到着したのは森の中の駅である。ここから城までは15分くらい上ったところにあり、そこまでは森の中の遊歩道になっている。はからずも山歩き、ハイキングの様相を呈してきた。今回はアートな旅を志向していたのだけれど、これはこれでけっこういいかも。やっぱりアウトドアがさかんなドイツだし、自然上等じゃあないか。
d0081682_1726613.jpg もっともそんな散策気分をあまり堪能してばかりもいられない。ヴェルヘルムスヘーエ公園からカスガーデンというこの広大な公園は明日たんまりと歩き回る予定なのだ。山頂のほうを見上げるとカスガーデンの巨大な塔がみえる。すごく素敵である。でも、今は見るまい。今は城、城の中の美術品に集中なのだ。
 と、思ってそんなにじっくりと公園を観るのはあえて控えめにしてはいてもやはりそのすごい光景は眼に残ってしまうものである。そしてもっと驚いたことに、城の中に展示されている作品の中に1700年頃のカスガーデンの風景画があって、これが今さっき見た公園のまま。噴水や清流が美しい水の公園として描かれていた。昔から変わらずにあり続ける公園。これは確かに観光の中心になるわ、と思わざるを得なかった。

d0081682_1726452.jpg さて、ヴェルヘルムスヘーエ城である。大きく弧を描く石造りで、重厚かつ荘厳なイメージである。
 中に展示されている作品群も、中世のドイツの作家の作品でいかにも重厚にしてクラシカル。それはそれでよい。妖精や女神などの宗教をモチーフとした、いかにもヨーロッパな絵画群が並んでいる。裸婦マニアのオレとしてはかなりうれしい。古典絵画の女性はみな肉感的でオレ的にはまさにストライクである。

 ドクメンタ会場の機能としては、古典的な絵画と現代アートを切り離して展示するのではなく、本当に同列に展示している。いや意図的に混雑させることでその差異自体をひとつのインスタレーションとしているように感じされた。古典的な作品の間に現代アートがあるというのが対比として純粋に面白いのだ。
 そんな中、MARTHA ROSLERの女性のヌード写真の大きなコラージュ作品は特に裸婦(そしてそこにあるエロティックな要素の変遷)が明確に浮き彫りにされていてよかった。しかしもっとも作品自体はまんまみうらじゅんのエロコラージュでおいおいと思ったりもしたのだが。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 08:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
食欲なくとも一休み
 しかし、これだけのハイペースで観てまわると、この一日でカッセルの町を見きってしまうかもしれない。そのくらいのペースである。まあ実際にはそんなことにはならないのだろうけれど、かなり急いていたのは確かだ。そんなに慌ただしい旅にするつもりはないので、午後は少々ペースダウンして少し落ち着いていくことにする。

d0081682_1718348.jpg まずは昼食だろう。だが、これだけ歩きまわっているのに、そんなに空腹を感じていないのだ。朝食を食べ過ぎたわけでもないのだけど。あるいは海外旅行という状況に無意識のうちに緊張していたのかもしれない。
 とりあえずなにかは腹に入れておこうと州立劇場前のフードコートに行き、ビールを注文する。アルコールでひと心地つけて、それで空腹感がやってきたらソーセージなりパスタなりを注文するもよし。という目論見である。頼んだのはピルス。非常にピルスらしいピルスで、軽くて飲みやすい。青空に実に似つかわしいと思う。

 ビールを飲みながら午前中を振り返ってみた。オレは現代アートは好きだと思うのだけど、コンセプチュアルなアートは、考えオチなところがあって、直感的に観て楽しい、単純に面白い、というものでもないなぁと思うのである。
 オレは企画モノ好きでもあり、コンセプト自体を楽しむ作品ももちろん嫌いではない、いやあえて好きであるといってもいい。しかし、美術というものは、原点は視覚に訴えるものであろうと思うし、そういう作品により惹かれてしまう自分を今回明確に感じた。やっぱりオレは「目の人」なのだなぁと改めて実感したのだった。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 07:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ12の3
d0081682_17133014.jpg 第3会場は、カールスルーエ公園内に設けられれた仮設の展示場であった。
 その芝生広がる公園の一翼にあるオランジェリーはパステルトーンの黄色と白でできた美しい城だ。その城の前は居心地のよさそうなカフェテラスとなっている。時間的にはちょうど昼時ともあって「ここでオシャレにランチタイムというのもいいかもな」とかなり心が揺らいだが、しかし自分の胃に訊いてみると、生理的にはそんなに空腹というわけでもない。習慣的に昼をとるべきか、空腹になるのを待つべきか、なんとなく逡巡気分に陥ってしまい、結局は問題先送りでドクメンタ第3会場を先にまわることにしてしまう。

d0081682_17134532.jpg この会場では、ROMUALD HAZOUMEのお面のアートワークがまずオレをとらえた。使い古されたヤカンやジョウロに麻縄などで髪をあしらってあたかもお面の様に飾る。すると思いきりエスニックなテイストのお面そのものになってしまうのである。ヤカン独特の形が逆に異形の面となってしまう、その形だけでつながる類型性、類似性が面白い。判りやすいともいうが。

 ところで第1会場からそこここに見られた古い中華風の椅子だが、オレはインスタレーション作品なのかなんなのかとずっと悩んでいたのだが、高校生っぽい一団がセッションレクチャーを受けていたのをみて、ようやく、その用途が実はワークショップ用のものであることに気づいた。判ってみればまあなんということもないのだけれど、それなりの作品のように見えてしまうのは気にしすぎなのかもしれない。ちょっと冷静に鑑賞すべきか、と思うのであった。

 さて、TSENG YU-CHINのビデオ作品はちょっと、いやかなりいかがわしい。小学生くらいの年齢の子供たちの顔ににミルクをかけて変化する表情を追う作品なのだが、子供たちはみんな照れ笑いを隠せずそれが微笑ましさを生み出しているのだけれど、しかしオレはそこに無邪気な性的虐待のメタファーを見ずに入られない。普通はそういう見かたをするよなぁ。ある意味確信犯的アバンギャルドなのだろう。もっとも作品そのものは非常に陽気なのだけれどね。

 そんなこんなで、3つのメイン会場を一気に見てまわり、ドクメンタ漬けの1日となる午前の部は終了。3時間以上、歩きっぱなしで疲れた。通常の美術館鑑賞からすれば、3時間というのは作品に集中して脳もけっこうしんどかったりする。だが、これだけの物量を3時間で観るというのは、かなり駆け足だったりもするわけで、大型国際展はなかなかに手ごわい。
 オレの鑑賞スタイルは、あまり気にならない作品はぱっと見で済ましてしまったりもするので、あまりいい鑑賞者ではないのだけれど、まあ十分楽しんだからもったいない気はないのだ。ともあれ、メイン会場制覇である。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 06:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ12の2
d0081682_17105632.jpg そこそこに交通量のある幹線道路(?)をはさんで、第2会場の州立劇場に移動する。劇場前の芝生一面に青色のフラッグが並んでいて、どうみてもインスタレーション作品にしかみえないのだけれど、しかし説明も何もなく、なんだったのか判らずじまい。ただ景観としてかなり面白いものだった。

 さて、第2会場である。ここはそんなに広くはないが、天井が高いので、丈のある作品などが多かった。キリンの等身大の立像などはその最たるものだが、動物のぬいぐるみ作品や、キルティング(?)のタペストリーなどが印象に残った。
 今回感じたことのひとつは、糸や布といった素材による作品が目立ったということだろうか。オレは現代アートの動向について真剣に勉強しているわけでもなく、岡目八目的に乱鑑賞しているだけなので、本当にそういう傾向があるのか、そういう作家を招へいしたのかどうなのかはわからないが、直観としてはそう感じだ。

 ここで一番すごかったのは、INIGO MANGLAN-OVALLEの「the radio」というガラスに赤いフィルムを貼り付けた作品であった。六畳ほどの部屋(ドイツで畳基準で語るとちょっと可笑しい)にノイズを発する装置があって、部屋の中が真っ赤に染まりあがるなか、異質な世界を作り出している。勝手な想像だが、核戦争後人類滅亡後の風景を象徴させているといったところだろうか。空調も効いておりそんなに暑くもないのだが、視覚的に真っ赤な部屋であるというだけで、じっとりと熱さを感じる気がするのは不思議だった。もしかするとこたつの中にいる状況を無意識に連想していたのかもしれない、今思えば。とすると、こたつを知らない国の人は、そのすり込みがないので、この部屋を暑い部屋という印象も持たないのかもしれない。これはちょっと聞いてみたい気がした。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 05:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ12の1
d0081682_1764721.jpg ドクメンタのメイン会場は、まるで城のようなフリデリチアヌム美術館である。白い壁が実に美しい。向かって右側の棟にスチールパイプでできたうねうねが突き出ているのだが、これは多分作品なのだろう。さすが国際展、大仕掛けな作品がある。

 場内はいくつかの部屋に分かれており、そしてさまざまな作品がところ狭しと展示されている。これらすべての作品について感想を述べるのは冗長ではあるので、これはと思ったものだけいくつかピックアップしてみよう。

 1階左側に入ってすぐのところに展示されていた、HU.XIAOYUANの、足の指先や臀部、胸、唇、女性局部などを、ドローイング的なステッチで描き出した刺繍作品は、手法と主張が面白く、非常に面白かった。まあ、単にオレがエロティック作品好きってこともあるのだけれど。もちろん、そんなセクシアルなパーツだけではなく、蝶などの普通(?)なモチーフもあったが、逆にこれすらもなにかの隠喩に思えてしまうオレの脳内補完能力っぷりである。一番はじめに観た作品という刷り込み効果もあるのかもしれないが、会全体の中で、これが一番好きな作品である。

 JUAN DAVILAの大作絵画は、中米、南米的なエスニックな香りが漂い、宗教的であり土俗的であり呪術的でありという雰囲気を醸しだす、男同士のセクシャルなアートワークである。また政治的な風刺色も感じる。表層的にはとっても悪趣味な作品なのだけれど、そんな露悪的な部分がオレとしてはおもしれーなーと思う。この作家の作品はここだけではなく会場のあちこちに展示されていて、今回のドクメンタでは推しなのだろうか。帰国して調べるとこの作家は相当に賛否両論、というかほぼ否論となっていて、そんなに酷かあないと思うのだけれど、スノッブな良識派にはダメなんだろう。

 HARUN FAROCKIのデジタル作品は、サッカーの試合を、心拍数の変化といったパラメータに置き換えてみたり、選手のポジショニングをトレースしたり、ボールまわしをベクトル化したり、といったさまざまな表現によって構造解体していく作業の一連のワークである。ゲーム的で、またサッカー試合というものを素材として客体化する手法論が面白かった。ビデオ映像作品は個人的にはあまりすきではなく、面白いと思うものも少ないのだが、これは面白かった。

 2階右側の部屋いっぱいを占めていたIOLE DEFREITASのスチールとプラバンのアートワークは、外から見えていた細工が室内にまで続いているという趣向。とにかく大きな作品というのはそれだけでもインパクトがあるのだけれど、屋外にまではみ出るというのは面白い。部屋中をスチールパイプが這いまわっているので、ぼーっと動くとつい蹴飛ばしてしまう。するとプラバンに振動が伝わって、ボヨ~ンと、思った以上に強い音が場内に響く。すると監視員のおにーさんがとんできて「気をつけてよね」と注意する。というそんな状況である。監視員も気が気じゃあないだろうが、観客もドキドキものである。実はオレもまたぐときに足を引っ掛けてボヨンと鳴らしてしまった。すまん。

 ところでオレはこの部屋で、現地の小学生からビデオカメラを向けられインタビューを受けた。よく判らないが感想なんかを訊いているらしい。どうやら授業の一環なのだろうけれど、言葉の壁がいかんともしがたく、インタビューレベルの応対は無理なのだ。またまたすまん。

 他にもダンボール製のダクトであるとか、ヘタウマなアダムとイブの絵とか、とろけた戦車とか、写真作品や立像、インスタレーションなどなど、いろいろと面白い作品もあったが、それらは割愛する。

 で、第一会場は終了。道路を挟んでさらにドクメンタは続く。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 04:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
ドクメンタ!
d0081682_171471.jpg 今日はこの旅の一番の目的、ドクメンタ12である。
 8時45分にホテルを出発、トラムで(結果的に)昨日下見していたドクメンタ会場には9時に到着する。さすがに朝は交通機関もスムーズだが、ちょっとばかり早すぎた。陽はちきんと昇っており、抜けるような青空で天気も非常に良好なれど、しかし街にはひとっこ一人いない。のんびりした町なのだろうか。あるいはドイツってどこもこんな感じなのだろうか。

 することもないので、のんびりを広場内を散策する。できればカフェなどでまったりしたかったのだけれど、一軒たりとも開いていない。しかたがないのでうろつくしかすべはない。まあ広場でボーっとしていてもよいのだけれど、ここまで人がいないと不安じゃないか。そしてそれ以上の問題は気温だった。
 とりあえず天候は青空広がる最高の陽気だったが、しかし気温は低く、涼しいというよりは寒い。本当に寒い。東京の陽気で例えていえば、11月後半くらいだろうか。とりあえず上着にソフトシェルを羽織ってはいるが、しかし薄手のフリースを宿においてきてしまっていた。こんなに寒いなら持ってきておけばよかった。見た目の天気に騙された。まあ陽が高くなればもう少し暖かくもなるだろう。

d0081682_1713710.jpg そうこうしているうちにようやく9時40分もすぎ、出歩く人も少しずつ増えてきている。みればチケットブースが準備をはじめているではないか。待ち列もそんなに長くはないもののできはじめており、オレもドクメンタモードにスイッチを切り替えいそいそと並ぶ。
 チケットを購入すると今度は会場前の入場の列が待っている。大人しく並んでいると案内員がまわってきて「大きな鞄はクロークに預けてきて欲しい」と説明していた。案の定、オレも云われた。10メートル程離れたところにプレハブの臨時クロークが設けられており、受付の前にスリットのあるチェック台がおいてある。そのスリットを通らないサイズのバッグはクロークへ、という仕組みになっている。サイズをいちいち確認する必要なく、直感的に判別できるなかなか気の利いた装置だと思う。それにしてもかなり小さいハンドバッグくらいのサイズしかNGで、オレの小さいデイパックでも預けなければならなかった。もっとも見方を変えれば身軽に会場内を見てまわるというだけのことで、いっそ潔い。

d0081682_172546.jpg 初動がよかったせいだろうか、開場時刻の10時よりちょっとすぎたあたりに入場する。しかし一応平日なのだが、人は多い。みるみるうちに列が伸びていくのがはっきりと見てとれる。会期終了間際というものはいずこも駆込み需要的に増えるものだのだろう。それにしてもわずか1時間前の状況とは大違いである。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 03:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜
摂取に基づく排出の問題
 海外旅行に行っていつも思うのだが、海外のトイレの紙はどうしてああも使いにくいのであろうか。
 例えば、取りにくい位置にあって拭く準備体制に入るのが大変だとか。例えば、ホルダーが日本のような横棒構造ではなく、キッチンペーパーホルダーのように縦棒形式だって巻き取りにくくてしかたがないとか。些細なことではあるがこれがいちいち気に触るのである。
 日本人は(オレは)きちんと折りたたんで拭く派なのだ。一方、洋画などでは、ぐちゃぐちゃと巻き取って使っているシーンなどを何度か見た記憶もあり、そのような使い方が実はスタンダードなのだろうか。
 オレは紙のすきまから指などがついうっかり出てしまい、生ざわりするかもしれないと思うと気が気ではなく、きちんとそれなりに折りたたんで使うのだが、どうなのだろう。日本人以外、手につくことについて寛容なのか。いや、もしかして世界でオレだけが気にしているのか。
 
 一度、実験的にぐちゃぐちゃな巻き取りかたをして試しに拭いてみた。そりゃ特になんの支障もきたさなかった。しなかったけれど、やはり心理的には不安を拭い去ることはできなかった。お尻は拭えたのに! へんなところで潔癖症なのだろうか。
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by gdcl-nshb | 2007-09-02 02:00 |  ├ '07 カッセル編第2夜