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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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カテゴリ: ├ ロンドン第二夜( 8 )

2日目にして早くも英国料理脱落
 ホテルに戻り、本日の夕食タイムに突入する。2日目もホテルの近所のレストランを物色する。というよりも今回の旅では夕食はすべてホテル近所で済ませてしまった。きっちりとしたレストランに一人で入るというようなマナー無視をする勇気がなかったせいでもあり、第一、店が多くて選ぶにも不自由がなかったというのが言い訳だ。そしてもうひとつの理由は、実は早くもイギリス料理に飽きてきた。ということなのだ。昼食が典型的なブリティッシュサパー(?)だから、夕食くらいは美味いものを食べようよ、というわけである。と書くと思いきりイギリス料理バッシングのようだがけしてそんなつもりでは、ない。半分くらいは。
d0081682_15401940.jpg イタリア料理のカジュアルレストランに入る。割と高級っぽい雰囲気で一人で入るのもどうかと一瞬の躊躇がなかったわけでもないが、なんとなく、どうしても、ピザかパスタが食べたくなっていたのだから仕方がない。多分、炭水化物が欲しかったのだろうと思う。というわけで、ご注文は本日のスペシャルピザ、そしてワイン。本当はサイドメニューもやっつけたかったのだが、一人では食べきれないのは必至。本当に食べ物に関しては一人旅は不都合極まりない。

 美味いピザを堪能した後は、もちろんパブでビールだ。本日はホテルそばのパブに入る。試合もなく比較的落ち着いた雰囲気だったので、注文も落ち着いて品定めできる。の割には1杯目に出てきたのはアップルサイダーであった。よく判らぬまま選んだのがいけないのだが、アップルサイダーもサーバーから提供されるというのは、オレ的にはプチカルチャーショックではあった。まあ、でも同じ庶民的な発泡アルコールだし、間違っているわけではない。いや、なにが正しいというものでもなくて、単にそういうことなのだ、と納得するだけであった。実際、美味しかったし結果オーライである。でも2杯目はしっかりと濃厚なエール。のんびりと本を読みながら心地良い酔いに包まれていった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 09:00 |  ├ ロンドン第二夜
買い物するにも予習は重要
d0081682_22241757.jpg 土産モノ探しにハロッズに行く。さすがは名門(?)デパートである。エントランスからして格調高い。身が引き締まる思いとはこのことか、というのは大げさだが、あれこれと格安掘り出し物を漁るというような店ではないことだけは確かだ。第一、高いし。多分、オレってば貧乏性だからおいそれと高級品には手が出ない、いやそれ以前に興味がわかないのだ。とはいうもののロンドンに来たのならハロッズくらいは行っておかないといかんのである。理由はないがそうなのである。
 ともあれ、入店して最上階からゆっくりとみてまわる。が、自分が望むような店ではないことが判るだけだった。基本的にオレは百貨店ではなくてスーパーマーケットが好きなのだ。高級な商品ではなく日用雑貨が好きなのだ。そんな中、グッときたのは乗馬道具の一角でさすがイギリスっぽいと思うとともに、鞭を土産にすると軽くひとネタになるかもしれないぞ、とかなり購入しようかどうしようか悩んだ。結局持ち運びがめんどくさいのでやめておいたのだが、今にして思えば買っておいてもよかったかも、と少しだけ悔やんでいる。安いモノ好きではあるが、ネタになるモノはもっと好きだからだ。
 というわけで、第一回ハロッズ見物ではオレが望むべきモノは発見できなかったが、とはいうものの、そのたたずまい、雰囲気については一見の価値はあるとは思う。買いもしないでうろつかれても店としては迷惑だろうけれども。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 07:00 |  ├ ロンドン第二夜
とにかくかき集めればそれが博物
d0081682_22201050.jpg ミュージアム3連発。さらに隣のヴィクトリア&アルバート博物館へ向かう。いよいよアートの城に挑戦なのだ。
 外観からはそんなに広いという印象でもなかったのだが、入ってみればビックリ。行けども進めども終わりがみえない。美術工芸品が充実している博物館というふれこみであり、対するオレは陶磁器や銀製品への興味がないので、サクッと観終えられるかと思っていたのだが、浅はか! 読みが甘かった! インド仏像や中国道教像、日本の根付コレクションなど、見どころ満載なのである。大満足のアジア大陸ゾーンが終われば次はヨーロッパ勢の攻撃だ。ギリシア彫刻の名品、宗教壁画彫刻の逸品が目白押し。しかも全部レプリカだというのがこれまたビックリ。そもそもこれら彫刻群は学生の勉強用だそうで、実際に写生している人が何人もいる。なるほど、と納得するばかりである。

d0081682_2220395.jpg まだまだ終わらない。ステンドグラスの間からガーデニング工芸の回廊、世界各国のテキスタイルコレクションと、その膨大な作品群にただ圧倒されるばかり。多少は反撃しなければと、ビクトリア王朝時代のペチコート(?)試着コーナーで一人コスプレショーを開催してみたりする。いや、それは反撃になってないか。

 とにかく呆れるほどの物量。途中で興味のあるところだけじっくり観る作戦に切り替えてしまった。そんなこんなで回りきり結局印象に残ったのはやはりインドや中国などの仏像だった。わざわざ欧州まで来て仏っさんか? という脳内意見もあったが、しかしイギリスとインドの密接なつながりからすれば、ヒンドゥー系偶像作品が多いのも肯けるし、まあ好きなモノを好きに観ることができて幸せってことだ。そんな中でもオレが特に「これはっ!」と思ったのは、真っ裸なインドの仏と、立て膝のつきかたがイナセな(?)の中国の仏。あれだけ観ているのに、そして疲れてヘロヘロになっているにもかかわらず、帰りしなにもう一度観に行っているのだ。この好き者め。もちろん根付もよかった。結局のことろオリエンタリズムに惹かれるんだろうな、オレは。やっぱり。
d0081682_22205476.jpg そんなこんなの2時間ではあったが、実は全室が観られたわけではなく改修中や入替中のチャンバーも多かった。故に再訪するに如くはないのだ。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 06:00 |  ├ ロンドン第二夜
医療の基本は外科手術
 隣の科学博物館は、入口近辺の博物展示は近代産業の成果が満載で、さすが産業革命の国的な雰囲気なのだが、しかし、階を上るにつれて、とたんに地味、というか、古びている、というか、つまりは展示が陳腐化している。ある種、博物館が抱える宿命でもあるのだろう。展示物を変えないまま展示の新鮮味を保つというのは大変なのである。
 あるいは。例えば、新鮮味を保つことをあえて切り捨てて手をかけず陳腐化を逆手にとって歴史的ニュアンスを醸しだすという方法論もあるだろう。そして、科学博物館の最上階に別館的に位置づけられた医療博物館が(無意識的にではあろうが)その手法であった。医療の黎明から近現代までの医療、というよりも外科手術の歴史がその道具類の展示を通して生々しく伝わってくる。
 思うに、昔の医療とは基本的に出産と抜歯なのだ。本当は違うのかもしれないが、展示的にはそうなのだ。単なる普通のメスやピンセットとは異なる器具の見た目の特異性のせいかもしれないが、とにかくオレとしては、昔の医療の注目点イコール出産と抜歯。そうインプリンティングされた。後半の家族計画的展示にちょっとドキドキしながら、迷路のような展示を追う。お腹一杯になるまで怪しげな医療器具を堪能したのであった。
d0081682_22174853.jpg 1フロア降りると今度は医療風景の歴史ジオラマである。事故の外科手術をはじめさまざまな外科医療風景や薬屋での一幕風景、胡散臭い問診の様子などの立体医療絵巻。非常に興味深かった。興味深くはあるが、これはちょっとあまりにも生々しすぎて悪趣味すぎだ。気持ちが若干凹んでしまうのであった。オレって繊細だな。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 05:00 |  ├ ロンドン第二夜
博物学はコレクター魂なのか
d0081682_23202884.jpg 自然史博物館は年月を経た古くて大きな洋館で建物自体が芸術品であるかのようであった。もっともロンドンの街にはそんな建物ばかりなので、ことさらに驚くことでもない。入館してまず出迎えるのは首長竜の骨。そして骨、骨、骨。恐竜の骨だらけである。ちょうど開催していた特別展が恐竜だったのだ。いずこの国でも恐竜は人気なのである。展示方法自体は特に新しい発見はなく万国共通なんだなあ、と思いながら先に進む。恐竜から動物へ、骨から剥製へ、と展示は変わっていく。
d0081682_23211380.jpg そんな中、虫の展示室については、甲虫や蝶などのいわゆる人気のありそうな昆虫よりも、巨大な芋虫や百足、はてはダニやノミといった虫のリアルな展示が続き、それはかなり意表をつかれた。やはりガーデニングの国だから害虫系についてもしっかりと伝えようということなのだろうか。いや、単に趣味(あるいは悪趣味)の違いなのかもしれない。

d0081682_23215686.jpg 博物学から地球学へと展示テーマは変わっていく。別館の地質学に関する展示は非常に充実しており、地球の成り立ちや天災に対する体験展示についてかなりの区画を割り当てている。噴火や津波、竜巻などの天災についての解説が続く中で、地震についてはやはり地震大国住まいの日本人としては身近な印象だった。しかし、大地震に対する展示が阪神淡路大震災でコンビニを再現した震度体験というのにはちょっとびっくりした。これがロンドン流のリアリズムなのか。

 それにしても自然史博物館は館内の導線が迷路のようでどちらに進んでいいのか戸惑いまくってしまった。なまじ広い昔の建造物を活用するとこうなるのかしらね、と思うのだった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 04:00 |  ├ ロンドン第二夜
名探偵と昼間っからパブで
d0081682_23173094.jpg チャリングクロスにはシャーロックホームズという名のパブがある。ホームズ博物館を訪問済の今日のオレにはここで食す資格があるはずだ。とまったく訳のわからない根拠と理由の元、本日の昼食はここでとる。注文したのはビーフパイなのだが、この店のパイは、パイ生地の中に具が入っているのではなく、ビーフシチュー(?)の中に素パイが浮かんでいる、いわば逆ミートパイ。微妙に不思議な食べ物なのだが、しかし美味いので文句はないのだ。ホームズエールとアボットエールを立て続けに2パイント飲む。飲みすぎか。飲みすぎだな。d0081682_23175421.jpg
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 03:00 |  ├ ロンドン第二夜
本日女王は欠勤です
d0081682_23135241.jpg ベーカーストリートからグリーンパークに地下鉄で移動し、バッキンガム宮殿に到着したのが11時。公園を抜けるときは、のんびりとした雰囲気だったが、宮殿前に出てみてこれがびっくり。猛烈な人込みである。衛兵の交代風景は毎日行われているものだし、平日まで激コミになるものでもなかろうと思っていたオレが甘かった。毎日実施しているのはそれだけのニーズがあるからだというのは自明の理なのだった。さらに太陽から降り注ぐ強烈な暑さはじっと待っている身を容赦なく焦がそうとしている。そんなわけでじっくり見物というような環境ではない。が、ここは覚悟を決めて全世界から集まってきている人の壁の後ろにつき、デジカメ片手に待機する。
d0081682_2314832.jpg 程なくして鼓笛隊の音が聞こえてきた。赤い服黒い帽子の衛兵達がやってきた。おお、これが! 確かにスゴイはスゴイ。一糸乱れぬ行動。元々派手なコスチュームなだけあって見映えがする。もっとも。衛兵の交替風景は確かに一見すべきものではあったが、個人的には騎馬隊のほうがカッコイイなと思った。観るなら騎馬隊交替だったかな、張り込みの場所を誤ったか。とちょっと後悔する。まあいい。観る機会はまだあるし。とその場ではそう思ったのだが、結局その時間をとる余裕はなく、次回のロンドン旅の焦点になるのだろう。それもまたよし。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 02:00 |  ├ ロンドン第二夜
初歩的な問題だよワトソン君
d0081682_045899.jpg ロンドン2日目。実質的な観光旅行初日である。地下鉄一日乗車券のオフピーク時間、9時30分まではまだ時間があったので、散歩がてらに移動してみようと、パディントンまで歩くことにする。早朝にして晴天、歩くに心地よい気温である。調子よく足が進み、あっさりパディントン近辺まで到着し、それでもまだまだ時間は9時あたり。だったらというわけで、ベーカーストリートまで歩くことにした。なんで? もちろんシャーロックホームズに会うためだ。

 ベーカー街221Bに到着。すると、まるで申し合わせたかのようにちょうど開館時間である。入口のコスプレ警官に挨拶しながら室内へおじゃまする。
 室内の案内役はメイド姿だった。メイド、キター(笑)。さすがはメイドの本場だけのことはあるなぁ、とヘンに感心したのだが、しかし、以降メイドの格好をした人を見ることはなかった。

d0081682_051278.jpg 急な階段を上るとそこがホームズがかつて居住していた下宿である。一人の老紳士が待っていた。Dr.ワトソンと名乗る彼ではあるが、見た目ではすでに老境にあり、考えてみれば彼が活躍した時代は19世紀末。今は21世紀。すでに百数十歳なわけで高齢なのも当然なのである。その事実からすれば実は非常に若く見えるといえよう。これもホームズ特製のローヤルゼリーによる延命効果のおかげなのだろう。
 室内には多くの偉業の記念品が展示されていて、ホームズという稀代の才能の一端を知ることができる。小さいながらも楽しめる博物館であった。まあしかし、架空の人物の記念館というのはずいぶん歪んだ愛情の施設ではある。
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by gdcl-nshb | 2006-07-12 01:00 |  ├ ロンドン第二夜