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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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カテゴリ: ├ ロンドン第六夜( 8 )

最後の夜は豪勢に! 行きたかったなぁ
 夕食は、イギリス料理のレストランで本格的に味わうか、あるいはパブで夜のミールを愉しむか、非常に迷ったのだが、レストランを見つけて一人で入って、という段取りが面倒くさく、やはりオレならパブがお似合いだな、と例によってシェイクスピアに行く。ところが、昨日、一昨日とは大違いの大人数でぎっしりで、理由はもちろんW杯のイタリア戦。とりあえず腹を膨らませてこちらも応援にまわるか、とバーテンダーに夜のミールは何かと尋ねると、「今日はこんな調子で忙しいからないんだ」といわれてしまう。そりゃそうだよなぁ。とあっさり引き下がり、白ワインを一杯もらい、飲みながら外でまったりと涼みながら今後の展開を考える。

 結局、ピザハットへ行くことにした。ロンドンのピザハットはデリバリーピザではなく、むしろファミレス風。その証拠に(?)、サラダバーがある。ここ数日本当に野菜を口にしてないなぁと、サラダも頼むが、自分で好きなだけ取るシステムはつい食べ過ぎてしまうんだよな。サラダだけでけっこうお腹が膨れてしまった。それにしてもサラダが美味いと思ったのはひさしぶりで、本当に野菜ギレしていたんだなぁと我ながら感じるのだった。

 食後のお約束はもちろんパブ。最後の一軒は初日に行ったパブのリベンジとした。まだ試合は続いており人込みは初日と変わらず、いやもっと多いかもしれない。しかし今回の旅を送っていく中でオレのパブスキルもレベルも上がっている。人込みの中、難なくエールを注文する。店内の奥はTVモニタが見えないせいか意外と空いていた。というわけでそんな店の片隅で旅を振り返りながら、ゆったりとした時間を過ごす。2杯目を飲んでいる途中で、歓声とともに店内がざわつきだした。イタリアが勝利したのだ。イタリアチームのサポーターはとてつもなく盛り上がっており、店内を旗を振って練り歩く。こちらもコングラッチレーションを返す。普段にはありえないバカ騒ぎっぷりなのだろうが滅多にない事態だし、多少の騒々しさはご愛嬌。こちらもなんとなくハッピーな空気を感じて最後の夜を楽しく過ごしたのだった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 08:00 |  ├ ロンドン第六夜
ホグワーツに行くための方法論的見物

 映画「ハリーポッターと賢者の石」の駅のシーンの撮影はキングクロス駅で行なわれたのだそうだ。そしてホグワーツ行きの汽車に乗るホームに至る入口が今も残されているのだそうだ。今回はロンドン滞在型の旅の計画なのでホグワーツにまで行くつもりはないが、入口くらいは観ておかないといかんだろう。あわよくばハーミーと遭遇する事もあるかもしれないしな! というわけで、構内を探索する。ロンドンの駅は改札でホームが仕切られておらず単なる物見遊山でもホーム内に入ることができる。あるいは車両の中にまで入れそうだが、それは今回の目的ではない。とにかく、9と4分の3番線を探して端から端まで歩いてみる。がこれがなかなか見つからない。勢いで見当をつけてうろつくのはやめてまわりをあらためて見回すと、今まで探していたのは1から8番線までで、9番以降は別棟にあるのだということに今さら気づいた。ということは問題のホームは数字からしてそっちじゃないか。
d0081682_21214111.jpg ということで行ってみればなんのことはない、あっさりと簡単に見つかった。別棟入口前の壁に「9 3/4」と書いたプレートがこれ見よがしに貼ってあり、壁に突入途中の荷物用カートが半分だけ消え残っている。無事に観ることが満足したが、冷静に考えるとえらくチープなデコレーションだな。と思いつつ、喜んで記念写真を撮るオレ。さくっと撮り終わり、しばし感慨にひたっていると現地の(?)家族連れがやってきて嬉々として写真を撮りはじめた。やはり人気スポットなのだった。思い返せば、ホーム探索中、国を問わず多くの子連れの家族が右往左往しているのに出くわしているのだ。皆、目的は一緒だとは容易に想像がつくが、それにしてもハリポタ人気はやはり世界的なんだなぁ、と実感した。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 07:00 |  ├ ロンドン第六夜
ザ・ペーパーはいません
d0081682_2119412.jpg とりあえず本日の大英博物館は以上。として撤収し、大英図書館へ向かう。
 図書館の中にはキングスライブラリーという1階から天井にまで達するくらいの巨大なガラス張りの柱が立ち上がっていて、これが全て本棚なのだった。つまり大英帝国の重要な書物がここに保管されているのだ。中にどのような本がおいてあるのかは判らないが、その外観だけで圧倒される。
 図書館の一角に図書博物館があり、ここには聖書初版であるとか、大作曲家の直筆譜面であるとか、歴史を彩ってきた図書書物が展示されている。オレ的にはビートルズの曲がヘッドホンで聴くことができるブースがよかったな、と思った。実際、4、5曲ほど連続して聴きまくり非常に癒されてしまった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 06:00 |  ├ ロンドン第六夜
メインディッシュは二日に分けて食べる
d0081682_21162794.jpg いよいよ、大英博物館に行くことにする。イギリスといえば大英博物館というくらいの超定番にして超主役。どのようなガイドブックにも1日ではまわりきれないと書いてあり、訪れたことのある人の話でも2日はかかったといわれ、かなり時間がかかるだろうと覚悟はしていたミュージアムである。しかし今回の旅を振り返ると博物館や美術館の見物所要時間は、どんなに広く大きな館でも2,3時間で観きっていたので(それはそれでどうかとも思うが)1日あれば大丈夫だろうと判断し、見学は最終日の予定にしていた。しかし、今日残った時間を時間的にいろいろ細かく刻んで観光するのもどうかという気分でもあり、なにより空模様が怪しくなってきていた。というわけで、第一弾ということでで行ってみるか、と軌道修正をしたわけだ。
 結果的にその判断は正しかった。博物館にたどりつく数分前から小雨が降り始めてきたこともあるし、行ってみて納得したのだが大英博物館は1日でみてまわることは無理だったからだ。

d0081682_21165677.jpg 順路どおり、まずは第1階層からスタートする。とにかく、延々と続くエジプト彫刻。どれも巨大。そして美しい。たぶんオレの視点としては仏像を見るときと同じ感覚になっていたのだと思う。ワクワクする。とても楽しいのだ。
 かのロゼッタストーンは尋常ではない人だかりでじっくり観ることはできなかったが、これはその石が持つストーリー性が重要なのであって、時間をかけて観てどうこうというものでもなかった。ただ、欠けた石が完全な状態だったらどのようになっているのかをシミュレートした映像はちょっとドキドキした。
 エジプトの次はギシリア彫刻。これまた延々と裸男や半裸女の等身大彫刻が延々と続く。いやはや一体これだけのものをよくもまあ、という感じだ。

d0081682_21172999.jpg はじめは相当に興奮して博物館を楽しんでいたのだが、延々と続く展示に若干食傷気味になる。旅疲れが蓄積しているせいもあるのだろう。明日もあるし今日は急いで観る必要はない。というわけで館内のカフェで一息。イギリスといえばお茶だが、今回の旅では初めてのきちんとした(?)ティータイムである。ただ、お茶がティーバックで入れているのがみえたので、じゃあコーヒー系にしようとラテとケーキを頼む。ケーキの甘い味が口いっぱいに広がる。美味しい。それにしても甘いものをきちんと食べるもの久しぶりだ。

d0081682_2118168.jpg 一休みして見学再開。今日は第1階層を観たら終了と決め、ラストの区画となる特別企画展を観に行く。今回のテーマは、世界の生と死にまつわる展示だった。今まで観てきた品々とは少々異なる、祭祀用民族衣装や死者を見送るための道具、呪具。民俗学的で面白いし、歴史嫌い民俗学好きなオレにとっては非常に刺激的で堪能することができた。しかし、こと大英博物館に来ているのだという視点で考えると、オレの大英博物感とは、世界にひとつの貴重な品がこれでもか! というぐらいにある場所であり、いいかえると、教科書に載っていたあの品が今! 目の前に! というような感覚ではないかと思っていて、他でも見ることのできるものを展示するというのはちょっと違うなという印象だった。といいつつ相当にじっくり堪能したのは確かなのだけれどね。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 05:00 |  ├ ロンドン第六夜
ハヤシヤ肖像デゴザイマス
 食後はナショナルポートレートギャラリーに行く。肖像画限定の美術館だ。昔のポートレートは当然ながら絵画。そして現代のポートレートは写真。というわけでもなく、絵による肖像も多い。ただしその表現技法はいろいろと洗練されてきている。写真という表現方法を経由して、絵画での表現技法にフィードバックされている。それまでは目で見たものをそのままキャンバスに描いていたわけだが、いったんレンズを通して見ることのできる世界を再度、絵という表現に再構築しているということだ。例えばレンズの収差、ハイコントラスト、歪み、そんな生の眼では見ることのない映像が絵として描き出される。なるほど面白い。特にその傾向は特別展として開催中だったアニュアル展に顕著にみることができてとても興味深かった。
 このような発見もまた、時間軸で俯瞰することで判ることなのかもしれないな。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 04:00 |  ├ ロンドン第六夜
ちょっと長居してるからといってエラソーなオレ
 スコットランドヤードといえばシャーロックホームズである。というわけで昼食はパブ、シャーロックホームズに再訪。いや、単に近所だったからだが。今日のランチミールはソーセージ煮込みのぶっかけご飯。あっさりした味付けで長米によく合っている。美味い。一応、プレート料理なのだが、構造的には丼ものだからか、非常にシンパシーを感じる。ホームシックなのか、オレ? それとも単に炭水化物に飢えていたのだろうか。まあいずれにせよ満足だ。もちろんエールも2パイントきっちり勝負する。

 食べているとき、初老の日本人観光客4人がフィッシュ&チップスとワインをたどたどしい会話で注文する姿を見て、そして店内でかっこつけたポーズで記念写真を撮っている姿を見て、我が身を見ているかのよう微笑ましくかつ恥ずかしかった。今回は一人だから一応大人しく(?)振る舞っているけれど、旅でハイになってはじけちゃうというのはオレも一緒だからなぁ。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 03:00 |  ├ ロンドン第六夜
戦争は虚しいだけ
d0081682_21113085.jpg 帝国戦争博物館に行くためランベスノースに移動。博物館の中にはイギリスと世界の戦争の歴史について様々な展示があった。戦車や戦闘機、ロケットなどの兵器の展示も多いのだが、なるほどと思ったのは、戦闘機の展示で復元したものではなく撃墜された機体の羽なら羽だけ、というように生々しい現実をそのまま展示していることである。
 戦争の歴史についても、古代の戦争から始まり、2つの大戦、冷戦、最近の紛争と称される戦争、など、展示パネルをきちんと読んではいないので正確なところはわからないが、客観的に戦争の悲惨さを伝えているように思った。平日ということもあるのだが、小学生や高校生などの校外学習の集団が非常に多く、こうやって伝えるべきものを伝えるべき場所でしっかりと教えているのだなぁ、ということに対して真っ当さを感じる。
 展示の中でオレが一番心を動かされたのは、全ての展示の最後に、ジェームズボンド関係のグッズやポスターなどの展示のブースがあり、そのコーナーのタイトルに「スパイフィクションを現実と勘違いすることは容易い」と書かれていたこと。そのとおり戦争は娯楽ではない。楽しいフィクションを現実と一緒にしてはいけないのだ。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 02:00 |  ├ ロンドン第六夜
シャラポアに会いに
d0081682_218642.jpg 市街をウロチョロするのも少々飽きてきた。ちょっと遠出してみるのもいいかもしれない。電車にも乗ってみたいし、じゃあ目的地はバースではどうだ。ちょっと遠出、どころではないか。しかし行けない距離ではないし。行ってみるか。というわけで、さっそくパディントン駅に行き情報を仕入れるも、バースまでの料金と発車時刻を聞いて気持ちが萎え、あっさりとそのプランを放棄する。じゃあ、どこに行こうか、郊外っぽいほうがいいが。駅構内の隅でガイドをパラララと繰り、よし、じゃあここだ、と決めたのがテニスの聖地。急遽ウィンブルドンへ行くことにする。ちょうと本選開催中だし、非日常的な楽しみ方もできそうだ。さっそく地下鉄に乗り込む。

d0081682_2182229.jpg ウィンブルドンの(正しくはサウスフィールドだが)駅前は、空が広い郊外の街並み。なんとなく軽井沢っぽい雰囲気を勝手に感じているのだが、それはテニスというキーワードで勝手に連想しているだけかもしれない。
d0081682_2184656.jpg 駅に降りる人の99%が向かう先は、もちろんウィンブルドンの試合会場。途中、黒服のセキュリティの人も複数立っており、さすがの盛り上がりを感じずに入られない。歩道を進んでいくと「チケットがないなら左の歩道を進んでいくと列があるからそこに並べ」といわれる。当然チケットは持っていないが特に観戦する気もなかったので、買うつもりもない。とりあえず、そのまま進むと「どこへ行くのか」と止められた。「ミュージアムに行きたいだけだが」「ミュージアムは大会開催中は閉まっているのよ」そりゃそうか。「じゃあ、入口をみて戻るよ」と、列の邪魔にならないよう反対の歩道に移り会場前まで進む。会場入口前は騒然とした様子で、さすが大会開催中なのだ。それにしてもテニス人気もすごいのだな、と思う。オレが一番期待していた露天での胡散くさい便乗土産のようなものは見当たらず、それはかなりガッカリしたのだが、熱気の一端を感じることはできた。それなりに満足だった。
 ちなみにその日の夜、シャラポアの試合途中でストリップ男が出現したというニュースを知り、だったらぜひ観たかったのに! とテニスとは全然関係ないところに反応してしまうオレが悲しい。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 01:00 |  ├ ロンドン第六夜