【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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![]() 場内はいくつかの部屋に分かれており、そしてさまざまな作品がところ狭しと展示されている。これらすべての作品について感想を述べるのは冗長ではあるので、これはと思ったものだけいくつかピックアップしてみよう。 1階左側に入ってすぐのところに展示されていた、HU.XIAOYUANの、足の指先や臀部、胸、唇、女性局部などを、ドローイング的なステッチで描き出した刺繍作品は、手法と主張が面白く、非常に面白かった。まあ、単にオレがエロティック作品好きってこともあるのだけれど。もちろん、そんなセクシアルなパーツだけではなく、蝶などの普通(?)なモチーフもあったが、逆にこれすらもなにかの隠喩に思えてしまうオレの脳内補完能力っぷりである。一番はじめに観た作品という刷り込み効果もあるのかもしれないが、会全体の中で、これが一番好きな作品である。 JUAN DAVILAの大作絵画は、中米、南米的なエスニックな香りが漂い、宗教的であり土俗的であり呪術的でありという雰囲気を醸しだす、男同士のセクシャルなアートワークである。また政治的な風刺色も感じる。表層的にはとっても悪趣味な作品なのだけれど、そんな露悪的な部分がオレとしてはおもしれーなーと思う。この作家の作品はここだけではなく会場のあちこちに展示されていて、今回のドクメンタでは推しなのだろうか。帰国して調べるとこの作家は相当に賛否両論、というかほぼ否論となっていて、そんなに酷かあないと思うのだけれど、スノッブな良識派にはダメなんだろう。 HARUN FAROCKIのデジタル作品は、サッカーの試合を、心拍数の変化といったパラメータに置き換えてみたり、選手のポジショニングをトレースしたり、ボールまわしをベクトル化したり、といったさまざまな表現によって構造解体していく作業の一連のワークである。ゲーム的で、またサッカー試合というものを素材として客体化する手法論が面白かった。ビデオ映像作品は個人的にはあまりすきではなく、面白いと思うものも少ないのだが、これは面白かった。 2階右側の部屋いっぱいを占めていたIOLE DEFREITASのスチールとプラバンのアートワークは、外から見えていた細工が室内にまで続いているという趣向。とにかく大きな作品というのはそれだけでもインパクトがあるのだけれど、屋外にまではみ出るというのは面白い。部屋中をスチールパイプが這いまわっているので、ぼーっと動くとつい蹴飛ばしてしまう。するとプラバンに振動が伝わって、ボヨ~ンと、思った以上に強い音が場内に響く。すると監視員のおにーさんがとんできて「気をつけてよね」と注意する。というそんな状況である。監視員も気が気じゃあないだろうが、観客もドキドキものである。実はオレもまたぐときに足を引っ掛けてボヨンと鳴らしてしまった。すまん。 ところでオレはこの部屋で、現地の小学生からビデオカメラを向けられインタビューを受けた。よく判らないが感想なんかを訊いているらしい。どうやら授業の一環なのだろうけれど、言葉の壁がいかんともしがたく、インタビューレベルの応対は無理なのだ。またまたすまん。 他にもダンボール製のダクトであるとか、ヘタウマなアダムとイブの絵とか、とろけた戦車とか、写真作品や立像、インスタレーションなどなど、いろいろと面白い作品もあったが、それらは割愛する。 で、第一会場は終了。道路を挟んでさらにドクメンタは続く。
by gdcl-nshb
| 2007-09-02 04:00
| ├ '07 カッセル編第2夜
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