【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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進むにつれて車の量も増えてきた。落ち着いた住宅街から活気あるビル街(といっても最新型のオフィスビルという感じではないが)へと変わってきている。いよいよ町の中心部に入ったのだ。
トラムは歩行者(とトラムの)専用道路に入っていく。道路の両側をさまざまな店が並んでいる。ここがカッセルのもっとも繁華な場所であるようだ。とりあえずトラムを下車し、そぞろ歩いてみることにした。 ショッピングモールが2区画くらいの距離で連なっており、デパートやスーパーマーケットもある。平日ではあるがさすがは繁華街、そして仕事時間も終わりの夕方、人どおりはそれなりに多い。そんな中、特に目的地も決めず、気が向いた角をまがってみるといった適当な徘徊三昧である。といいつつ半分は嘘である。適当に、といったが、実のところ、夕食のことを考えていたのだ。ビールの美味そうなホフを探す、というのが散歩の裏に隠された重要なミッションなのであった。 そんな中、かなり大きな広場に出る。城のような建物もあり、「ここはなにかの公園か? はたまた博物館かなにかか?」と思ったら、案の定美術館であった。しかも、今回のメインテーマ、明日がっつり見物する予定のドクメンタ会場であった。なんともあっさり、である。会場へ出入りする人も少なくない。週末は夜8時まで開場しているということであった。「なんだよ、だったら明日といわず今日から観にいってたのに!」と思うが、しかし散歩で時間を消費しすでに7時近い。いまさら入ってもなぁ、というお時間なのである。ああ、明日が楽しみだなぁと無理やり思いながら、あえて通り過ぎる。 なんだかんだいってヨーロッパの町並みは日本のそれとは違う。確かにショッピングセンターのような現代の建物はあまり差がないとようにみえるがその現代の建物の間を埋める昔からの建物は、石造りであったり漆喰の壁であったりといった「いかにもヨーロッパ!」な雰囲気を漂わせており、それが異国感を生み出している。 逆に訪日した海外の人は日本をどうみるのだろうと思う。東京や横浜などの「今の街」に行ったとしても、ビルの中にしっかりとある日本家屋や、日本人が意識している以上に多くある街の鎮守たる寺社仏閣が、日本という国の風景のアイデンティティの具象化装置としての機能を果たしているのだろうな。 とそんな景観に関するいろいろを思いめぐらせながらの散歩であった。
by gdcl-nshb
| 2007-09-01 06:00
| ├ '07 カッセル編第1夜
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