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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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Uバーンでフランクフルト中央駅へ
 ドイツという国の電車で驚いたのは改札がないということだった。
 日本でも無人駅路線や長距離線などは改札を車掌がやることもあり、改札がその用を単なる区切りとしての機能しか持たない駅はある。また、プラットホームへの出入りが自由なのはロンドンの路線駅でも経験していたので、そういう文化もあるのだろう、と思っていたのだが、しかし地下鉄のような日常で多くの人々が使用する短距離移動の足としての、つまり切符を持っているかどうかのチェック機能が確実に行えない交通手段においても自由に乗り入れすることができるシステムというのには、かなりのカルチャーショックを受けた。だってその気になれば無賃でどこまでも行けてしまうではないか? ドイツという真面目な国ではそのくらいのモラルは守られて当然ということのなのだろうか。あるいはとんでもないハイテクなチェック機能が裏では行われているのかもしれないが、まあオレはそんな些細なチケット代でドイツの世界一科学力に挑戦するつもりはないので、普通にチケットを購入するのであった。実に生真面目な小市民的日本人なのである。

Uバーンでフランクフルト中央駅へ_d0081682_11154276.jpg さて、フランクフルト中央駅に到着する。上野駅然り東京駅然り、大きなハブ駅の喧騒はどこも旅気分をくすぐるものである。だがそんな高揚感に浸るまもなくオレはDBチケット案内所に進む。今回の旅の第一目的地はここフランクフルトではなく、さらに先、カッセルという町なのである。そこへの交通手段は、鉄道、超特急ICEを使う。

Uバーンでフランクフルト中央駅へ_d0081682_11171565.jpg 実のところ、海外での移動で鉄道を利用するというのはほとんどはじめての経験なのであった。もちろん地下鉄やMRTのような短距離移動のものはもちろん重要な移動手段としてかなり頻繁に乗ってはきたが、比較的長距離の路線は韓国でプサンからソウルへの新幹線体験が1回あるだけ(上海のリニアもあるが)。鉄道の旅は避けてきたのであった。
 理由は、勝手な思い込みなのかもしれないが、鉄道はチケットの購入から乗車までの手続きがけっこう複雑な気がしていたのだ。土地土地の鉄道に関する慣習的な基本的知識、つまり切符をどうやって買うのかからはじまり列車への乗りかた、降り方に至るまで現地の人間ならば普通に知っているべきことを知らないために、状況から知りえる少ない情報から判断していくことの困難さであろうし、間違いがあった際のリカバリーの難しさ(だって、移動距離が長すぎて歩こうにも歩けないでしょ?)もあろう。ともあれそんな思い込みのせいでこれまで尻込みしていたのであった。

 で。
 今回、ドイツの鉄道を利用してわかったことは、なんのことはない、実に簡単。あっけないくらいに楽チン。ということ。これはドイツだけなのかもしれないが、さすがは鉄道の国といわれるだけのことはあって、、案内所での購入にしろ、自動券売機のそれにしろ、どこからどこへ行きたいのか、それにはどういうダイヤで運行しているのか、などが、非常にわかりやすく情報として提供され、迷うことがほとんどない。さらにはそのような情報は端末からプリントアウトすることも可能で、プランが建てやすい。なおかつチケットの購入も楽に決済することができる。なるほど、これがドイツのDB。噂に違わぬのだなぁ、と感心してしまった。

 いい気なもので日本を出るまではあーでもないこーでもない、と相当に悩みまくっていたのだが、一回経験するだけで慣れてしまったことをいいことに、今回の旅では鉄道での移動を積極的に行程に取り込むことになるのだが、それは数日後の話。とりあえず今は、フランクフルトからカッセルへ、ICE1時間半の旅なのであった。

by gdcl-nshb | 2007-09-01 03:00
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