【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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3分程の短い船旅を終えて、ワット・アルンに到着する。トタンづくりの塀を抜け、塔の下まで近づいてようやくワット・アルンをまじまじと観る。そこに至るまでは、太陽に気をとられたり、川岸にたどり着いても川に落ちないように注意しながらであったり、ここぞというときに屋根があって全景が観えなかったりと、いろいろとがっつり観られないように邪魔されていたのだが、その分、寄ってみて晴れてすべてが明らかになるというのは、それはそれで正解であった。強烈なまでのインパクトである。これはすごい。すごいとしか云いようがない。近くばよって目にも観よ。まったくその言葉どおりである。
実に美しい塔であった。そして美しい以上に異形なのであった。基礎となる台は方形で、これ自体、建物にして3、4階くらいの高さがある。そこまでは人が登れるようになっており、ぐるりと中空の回廊になっている。中央には、スリランカ形式なのだろうか、円錐型の塔が高く聳えている。 遠目から観ると白い塔であった。しかし近くで観ると塔すべてが色とりどりのタイルで埋め尽くされており、とてもカラフルであることが判明する。そのタイルに陽が反射して暁色に光っていたのだ。よくぞここまで作り上げたと思わざるを得ない。とにかくすごい。近しい建物のイメージとしては(あまりこういった比較するような見かたをするのは好きではないのだけれど)、ああ、ここにガウディがいる、と思った。その異形さにおいて、ガウディを想像せずにはいられなかった。 もっとも「すごすぎる」と思ったのは、中央の塔を囲むように下部方形の台の四隅から伸び上がっている塔であった。もちろんこれらもタイル張りである。しかしただのタイル文様だけではなかった。塔の基部となるところに、その塔の頭頂部を支えるように配置された仏像群である。仏像というよりもヒンドゥー色が強いのだろう、ハヌマーンであったり、ガルーダであったり、という異形の神々である。具象好きのオレはこれはかなりヤラレタ。興奮して、思ったよりも広い回廊をグルグルまわり、あらゆる角度から舐めまわすように観まくるのであった。 そうこうするうちに気持ちも少しは落ち着いてきたのだろう。いろいろと細部にも目が届くようになる。そうなると、またまたそれまでには見えていなかった萌シロが見つかるのだ。回廊の足元に飛天のような塑像が設えてあり、これが東南アジア特有のアルカイックスマイリーな表情の神秘的な姿ではなく、むしろふっくらとした少女の表情であったのが、某アイドルグループのメンバーの一人に似ていて、かなりツボをつかれてしまった。なんと業が深い男であろうか。
by gdcl-nshb
| 2007-02-04 02:00
| ├ タイ旅第三夜
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