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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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早朝の寺は居心地がよい
 教会から弘前中央駅の前を通って先を行く。駅は、中学生の登校時間だったせいか、自転車でバンバン駅前に乗り付けてくるのだが、あれ、今日は土曜日のはずだが。こちらはまだ土曜も登校日なのだろうか。

早朝の寺は居心地がよい_d0081682_11482324.jpg さて、寺である。金剛山光明寺最勝院、五重塔がきれいな寺であった。朱色の塔が青い空に実に綺麗に映える。空気が澄んでいる朝の青空だからなおさらであろう。やはり境内には人もまだ少なく、といいつつも散歩なのだろうか、何人かの人々は日なたでのんびりとしていたりする。
早朝の寺は居心地がよい_d0081682_1147813.jpg 門から入った参道の両脇には石仏の三十三観音が並んでいる。全員をじっくり味わうほどの根気はないので、さっと観ながら気になる存在のお方にはちょっと時間をかけるという堪能方法で勝負する。面白いのはどの観音様も細面の美しいお顔なのだが、鼻がつけっぱな族。すっとして美しいといえばそのとおりなのだけれど、パッと見、「お、ウッチャンか?」を思わずにはいられなかった。

早朝の寺は居心地がよい_d0081682_11474777.jpg 本堂前に水屋が新しく造られていた。白木が美しい。意識としてはお寺に真新しさはなんとなく違和感もあったりするのだが、それは勝手な思い込みだとも思う。ともあれ、水屋だ。寺としてはこのできたばかりのこれがイチ推しらしく(?)、特徴の説明パネルが置かれている。例えば、屋根の四方を支える邪鬼が喜怒哀楽を現しているのだ。とか、龍神の鱗には一枚いちまいに曼荼羅が掘られている。とか、水屋の天井にはに逆文字で梵字が彫りこまれていて水甕の水面のさざなみが収まると梵字が正字として浮かび上がるのだ。とか、他にも様々に細いギミックが仕掛けられているのだ。信心からの細工だとは判ってはいるが、しかし遊び心がないとはいわせない。少なくともオレは面白味のほうを強く感じだ。そしてそれでいいのだと思う。信心と遊び心は相反するものではけしてない。

 さて、五重塔の中に住んでいる仏は、一応気楽にあったりすることのできない秘仏である。深窓の令嬢なのである(場所的には霊場だが、ダジャレじゃんか)。しかしその姿の絵葉書は売っていたのでもちろん購入した。ついでに見たところなさそうだが、ダメ元で手ぬぐいはありますかとたずねてみると、以前に寺を改修したときに記念に作成したものがあるということでそれを譲ってもらえた。なんでも聞いてみるのは重要なのだ。
 おつりを間違えて多めに渡されたが、仏の前でウソいつわりはよくないと、きちんと200円を返した。己の心の器を試されたのだろうか。だとすれば危ないところであった。とりあえず一瞬逡巡してしまったことを告白しておきたい。やはりこれはダメなオレを反省すべきなのだろうか。

by gdcl-nshb | 2006-09-21 04:00 |  ├ 弘前編
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