【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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続いて訪れたのは、天竜川沿いに建てられた「おもしろかっぱ館」。名前のとおり、外見もカッパを模したミニミュージアムである。最近のカッパブーム(?)に乗って造られたのかどうか、実際のところは判らないが、額面上は伊那谷地域の自然や文化の発展のいしずえであり、シンボルでもある天竜川と、この地に伝わる民話「かっぱ」を通して、ユーモアと遊び心を持って水への関心や親しみを抱かせることを願い造られたものだそうだ。
![]() 2階構造の建物の中に4つの部屋がある。ミュージアムらしい部屋は、まずは、おそらくメインなのであろう入口脇の部屋には、河童をモチーフにしたマンガやイラストが所狭しと飾られている。特に目を引くような展示があるわけではないが、なるほどこれはいいねというちょっと気の利いた品々であった。そして階下には、河童とはあまり関係なさそうな(実はあるのだが)代々この地で薬業を営んできた地域の名士に代々伝わる品々の展示という典型的な民俗博物だ。しかしミュージアム的な部屋はこのふたつだけで終了なのであった。あとは近所の人々の交流の場なのであった。しかも専用に設えられたものではなく、単純な広めの会議室風のフローリングの部屋。隅には折りたたみ式の長机が置いてある。印象はまさに公民館なのであった。壁には、子どもが書いたらしい河童の絵が飾ってある。どうやら近所の子供たち向けのイベントで描かれたものらしい。もしかしたらこれらも常設展示なのかもしれないが、展示ではなく発表会的、地域のイベントの成果を会議室に飾ってみましたという感じなのだ。残るもうひと部屋は小さな集会室なのだが、何故か作りかけのプラモデルがおいてありどうみてもミュージアムではない。 と、そんな感じの非常にゆるい雰囲気が館全体に漂っている博物館なのであった。それがチープさにつながっているのは確かである。しかしそのアバウトな感じはけして嫌いではないなぁ、とも思う。よくチープでキッチュな施設を茶化して楽しむことは世間的にはよくある。が、オレがそのとき思ったのはそんな斜に構えた楽しみ方ではなく、地元の人たちが河童を無理に意識せず普通に集っている場所としてのゆったりした感覚が心地よかったのだ。 これがさらに年を経て古びてしまうと、展示部分が哀愁感に変化してしまい、観る側も辛くなるのかもしれない。だからここを観るのならば今が旬なのかもしれないな、と思うのだった。
by gdcl-nshb
| 2006-08-12 04:00
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