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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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お蚕さんの館
 駒ヶ根には農協が経営しているらしい市民向けの体験施設や公園などが集まっている「ふるさとの丘」という施設があり、その施設群のひとつに「駒ヶ根シルクミュージアム」があった。名前のとおり、シルク、すなわち養蚕と絹にまつわる諸々がテーマの博物館である。平成14年にオープンした施設で、まだ真新しさが残るこじんまりした建物には、正直なところさほどの期待もしていなかった。時間が足りなかったらパスしてもいいや、くらいに考えていたのである。
 ところが、だ。訪れてみてビックリ、なのだ。すみませんでした。侮っておりました。こんなに面白いとは思ってもみませんでした。ここは行くべき施設でありました。
 確かに施設自体は小さくてワンフロアだけを使ったミニミュージアムなのだが、基本的に鑑賞型の展示ではあるが、ジオラマティックに構成された造形や要所要所に身体を使って体感させるような工夫があって、観ていて面白く見飽きないのである。
 また、展示のジャンルも、シルクや養蚕の歴史、シルクロードの歴史、日本のシルク王についての逸話、シルク製品に関する展示、今のシルクを取り巻く状況など、「絹」というキーワードから様々な分野にアプローチし、知の楽しみを経験させてくれる。もとより養蚕は社会学的要素もあるが、なにより蚕という生き物が主役であり、故に展示も社会科学系と自然科学系が複層的に展開され、科学の子であるオレとしては、非常にワクワクさせられたのてあった。

お蚕さんの館_d0081682_1421515.jpg とにかく、蚕の生物学的な展示には目を見張るものがあった。30倍の蚕の模型や幾層にも分けられた解剖模型、齢ごとの模型など、模型の充実度がすごい。判りやすくかつ説得力をもって展示されているのだ。本当に素晴らしいとしかいいようがないのだ。究めつけは生きた蚕がそのまま展示されていること。大きな竹ザルの上で、桑の葉をひたすら食べる蚕たち。真っ白な体色が美しい。養蚕がさかんな(?)地元にとっては、さほどに珍しくもないのかもしれないが、都会っ子のオレには非常に新鮮だった。もっともオレも小学生の頃は、田舎住まいだったことがあり、当然のように理科の授業では蚕を育てた経験もあって、気味悪いという気持ちはなく懐かしいなぁ、という感覚だったのだが。
 最後には繭もお持ち帰りしていいという大盤振る舞い(そのときだけかもしれないが)もあり、子どもやクラフト好きにはたまらないだろう。ちなみにオレはその後の使い道がないなと思いもらわなかった。ちょっと惜しかったかな。

by gdcl-nshb | 2006-08-12 03:00 |  ├ 人が造りしモノ
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