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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
昼食と思案と勇気ある判断
昼食と思案と勇気ある判断_d0081682_14415551.jpg 程なくして宝剣岳ピークへの手前、とっかかりのテラス(?)にたどりつく。目の前にそびえたつ宝剣岳は、そこまでのおだやかな尾根道とは一転して、空に切り立つ鋭角な剣であった。そのような壁を巻くルートは見当たらない。へばりつくようにして乗り越えていくのだ。案内図の危険マークは伊達じゃない。超難所。油断をしていたら本気で危なそうであった。
 正直、進もうかどうしようか迷ってしまった。宝剣岳の裏側に広がる大きな広場がここからも望むことができるのだが、緑の絨毯が広がっているようでかなり魅力的な空間なのだ。しかし、現時点でのオレの体調を考えると、宝剣岳アタックはちょっとやめておいたほうがいいような気がするのだ。無理を押して登り、滑落すれば即一巻の終わり。どうしよう。とりあえずここは昼食休憩をとり、どうしようか考えることにする。

 昼食のパンを食べているあいだ、茨城から来たというご夫婦と世間話をする。二人は今日は駒ヶ岳まで進み、あわよくば小屋泊をしたい、とのことだ。
「いいですねぇ」などと話しているあいだに、オレもこれからの行程をどうするか心が固まっていった。
 今回は勇気ある撤退とする。
 中央アルプス登頂は、今回で最後というわけでもない。とにかくそこまでの道中を堪能していて、山行としてすでに十分満足していることが話していてはっきりしたからだ。しかも降りてそれでお終いではなく、千畳敷カールのハイキングコースを一周するつもりでもあったし。
 というわけで、オレは来た道をゆっくりと戻るのだった。ただ、極楽平まで戻ったとき、千畳敷カールを違う角度から眺めるため、ちょっとだけ空木岳方向に進んでみた。これは自分へのおまけである。なにがおまけなんだか、よくわからないけれど。

by gdcl-nshb | 2006-08-11 05:00 |  ├ 神が創りしモノ
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