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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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メインディッシュは二日に分けて食べる

メインディッシュは二日に分けて食べる_d0081682_21162794.jpg いよいよ、大英博物館に行くことにする。イギリスといえば大英博物館というくらいの超定番にして超主役。どのようなガイドブックにも1日ではまわりきれないと書いてあり、訪れたことのある人の話でも2日はかかったといわれ、かなり時間がかかるだろうと覚悟はしていたミュージアムである。しかし今回の旅を振り返ると博物館や美術館の見物所要時間は、どんなに広く大きな館でも2,3時間で観きっていたので(それはそれでどうかとも思うが)1日あれば大丈夫だろうと判断し、見学は最終日の予定にしていた。しかし、今日残った時間を時間的にいろいろ細かく刻んで観光するのもどうかという気分でもあり、なにより空模様が怪しくなってきていた。というわけで、第一弾ということでで行ってみるか、と軌道修正をしたわけだ。
 結果的にその判断は正しかった。博物館にたどりつく数分前から小雨が降り始めてきたこともあるし、行ってみて納得したのだが大英博物館は1日でみてまわることは無理だったからだ。


メインディッシュは二日に分けて食べる_d0081682_21165677.jpg 順路どおり、まずは第1階層からスタートする。とにかく、延々と続くエジプト彫刻。どれも巨大。そして美しい。たぶんオレの視点としては仏像を見るときと同じ感覚になっていたのだと思う。ワクワクする。とても楽しいのだ。
 かのロゼッタストーンは尋常ではない人だかりでじっくり観ることはできなかったが、これはその石が持つストーリー性が重要なのであって、時間をかけて観てどうこうというものでもなかった。ただ、欠けた石が完全な状態だったらどのようになっているのかをシミュレートした映像はちょっとドキドキした。
 エジプトの次はギシリア彫刻。これまた延々と裸男や半裸女の等身大彫刻が延々と続く。いやはや一体これだけのものをよくもまあ、という感じだ。


メインディッシュは二日に分けて食べる_d0081682_21172999.jpg はじめは相当に興奮して博物館を楽しんでいたのだが、延々と続く展示に若干食傷気味になる。旅疲れが蓄積しているせいもあるのだろう。明日もあるし今日は急いで観る必要はない。というわけで館内のカフェで一息。イギリスといえばお茶だが、今回の旅では初めてのきちんとした(?)ティータイムである。ただ、お茶がティーバックで入れているのがみえたので、じゃあコーヒー系にしようとラテとケーキを頼む。ケーキの甘い味が口いっぱいに広がる。美味しい。それにしても甘いものをきちんと食べるもの久しぶりだ。


メインディッシュは二日に分けて食べる_d0081682_2118168.jpg 一休みして見学再開。今日は第1階層を観たら終了と決め、ラストの区画となる特別企画展を観に行く。今回のテーマは、世界の生と死にまつわる展示だった。今まで観てきた品々とは少々異なる、祭祀用民族衣装や死者を見送るための道具、呪具。民俗学的で面白いし、歴史嫌い民俗学好きなオレにとっては非常に刺激的で堪能することができた。しかし、こと大英博物館に来ているのだという視点で考えると、オレの大英博物感とは、世界にひとつの貴重な品がこれでもか! というぐらいにある場所であり、いいかえると、教科書に載っていたあの品が今! 目の前に! というような感覚ではないかと思っていて、他でも見ることのできるものを展示するというのはちょっと違うなという印象だった。といいつつ相当にじっくり堪能したのは確かなのだけれどね。

by gdcl-nshb | 2006-07-16 05:00 |  ├ ロンドン第六夜
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