【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
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隣の科学博物館は、入口近辺の博物展示は近代産業の成果が満載で、さすが産業革命の国的な雰囲気なのだが、しかし、階を上るにつれて、とたんに地味、というか、古びている、というか、つまりは展示が陳腐化している。ある種、博物館が抱える宿命でもあるのだろう。展示物を変えないまま展示の新鮮味を保つというのは大変なのである。
あるいは。例えば、新鮮味を保つことをあえて切り捨てて手をかけず陳腐化を逆手にとって歴史的ニュアンスを醸しだすという方法論もあるだろう。そして、科学博物館の最上階に別館的に位置づけられた医療博物館が(無意識的にではあろうが)その手法であった。医療の黎明から近現代までの医療、というよりも外科手術の歴史がその道具類の展示を通して生々しく伝わってくる。 思うに、昔の医療とは基本的に出産と抜歯なのだ。本当は違うのかもしれないが、展示的にはそうなのだ。単なる普通のメスやピンセットとは異なる器具の見た目の特異性のせいかもしれないが、とにかくオレとしては、昔の医療の注目点イコール出産と抜歯。そうインプリンティングされた。後半の家族計画的展示にちょっとドキドキしながら、迷路のような展示を追う。お腹一杯になるまで怪しげな医療器具を堪能したのであった。 1フロア降りると今度は医療風景の歴史ジオラマである。事故の外科手術をはじめさまざまな外科医療風景や薬屋での一幕風景、胡散臭い問診の様子などの立体医療絵巻。非常に興味深かった。興味深くはあるが、これはちょっとあまりにも生々しすぎて悪趣味すぎだ。気持ちが若干凹んでしまうのであった。オレって繊細だな。
by gdcl-nshb
| 2006-07-12 05:00
| ├ ロンドン第二夜
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