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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
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<   2006年 07月 ( 55 )   > この月の画像一覧

思えば楽しいことばかり。
 日本に到着すればいつの間にか丸1日が経過している。もちろん時差のせいでもあるが、しかし正味11時間は機内にいたのだ。ビールにワインにカクテルにと散々飲み食いし、惰眠をむさぼり、映画を観まくった。それだけの時間を機内で過ごしていたのだ。だが、気持ちの上では、ついさっきまでロンドンにいたのになぁ、なのだ。実に不思議な感覚を消せずにいた。往路でもまったく同じような感覚を味わった記憶があるが、長時間飛行ってそういうものなのだろうか。

 ロンドンの印象は、物価がとてつもなく高い、食べ物が不味い、という一般的にいわれていることの確認であった。そしてそんなマイナスの要素を補って余りある魅力に溢れた街であることの確認でもあった。
 もう一回行くか、ときかれたら即断で、行くと応えよう。次は、郊外中心で攻めたいね、もちろん市街地のまだ観ていないミュージアムも観つぶさなければならないし、まったくもって大忙しだ。効率よくまわるための予習は必要だ、絶対に。時期はそうだね、やはり春か? 秋か? 心の準備はいつでも整っている。
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by gdcl-nshb | 2006-07-18 01:00 |  └ ロンドン後説
ヒースロー空港買い物紀行
 地下鉄に揺られてヒースロー空港に到着。せっかくスマートEで購入しているのに、ヒースローは自動発券に対応していないとか、出国時のカバンのチェックが猛烈に厳しくて全開にされてひとつひとつチェックを受け、別に違法なものは何もないのだが少々不安になるとか、そんなに厳しいくせに出国審査はあっさりとしていてスタンプも押してくれなかったとか、いろいろありながら、ウェイティングエリアまでたどりつく。
 搭乗時刻までの1時間は土産の最後の調達とビールだ。
 土産としては、とりあえずどうにでも使えるチョコをバーゲン料金で買い叩き、自分用にスコッチを2本購入する。物色中、アルコールを販売しているコーナーでカクテルの試飲を行なっており、つい3種類ほどいただく。美味い。土産の後はもちろん空港内のパブでラストの1パイント。ただ、最後の一杯はエールではなくラガーにしてしまった。なんとなくキンと冷えたビールが恋しかったのかもしれない。
 ほどよい心地になったあたりで搭乗時間となった。長かったような短かったようなロンドンもこれでひとまずお別れだ。
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by gdcl-nshb | 2006-07-17 05:00 |  ├ ロンドン第七夜
大英博物館ラストスパート
d0081682_934326.jpg 大英博物館、最後に残すはエジプトのミイラ区画である。それはもうなんでこんなにあるのかというぐらいの棺、そしてミイラ。これ、死体ですよね? ここにあるのみんな死体なんですよね? レプリカ。じゃないですよね? イギリス人はそれほどまでにミイラが好きなのだな。なにかしらのロマンを感じているのだろうか。事実も根拠もない勝手な思いつきだが、死体イコール腐敗を意味する国にとっては、長い時を経てなお姿を保つ死体に対する興味や畏怖や憧れなどがあるのかもしれない。かたや日本では別の技術技法ではあるが木乃伊がある国であり、また近年では死体イコール灰の国なので、死と腐敗が直結していない。死体自体が残らないから自己の認識領域の範疇からは隔絶した存在となってしまっている。故に死体に対する感覚はやはりイギリスのそれとは違うのではないかなぁ、と思う。
 もっとも少なくともオレのミイラに対する興味に関してはイギリスのそれ同じ。もう端から端までガン観である。面白いというのはある種不謹慎なのかもしれないが、身体を保存することにここまで執着するありように対して非常に心を動かされた。そして脳も心臓もかきだしてしまうという当時の心の場所に対する認識についても興味深いものがあった。
d0081682_93418100.jpg ひとつ勉強になったのは、ミイラが4重包装だったこと。それを説明するためにわざわざ4体のミイラを段階別に剥いて展示してあるのだ。すごく即物的な展示で、敬意もなにもあったもんじゃない。多分、展示されたモノは物であって者ではないのだろう。
 というわけで、とりあえず足かけ二日の大英博物館見物は完了。時間が1時間くらい余ったので、もう一度仏像区画を一回りして、博物館を後にした。
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by gdcl-nshb | 2006-07-17 04:00 |  ├ ロンドン第七夜
ヲタクは万国共通の合言葉
d0081682_9305045.jpg 食後、すぐに博物館に復帰せず、腹ごなしがてらに近所を散歩していると、コミックブックショップを発見した。入ってみるともう床から天井までコミックがびっしりと並んでいる。基本的にはアメコミ系で、ヨーロッパのものは少ないようだ。ふむふむと見ながら奥に進むと「地下にももっとあります」の張り紙がある。そういわれればもちろん行くべきでしょう、と急な階段を下りていくと、なるほどここにあったのか。というくらいのジャパンコミックスが一面に並んでいるのであった。一番目立つところにあったのは「のだめ」「ヒカルの碁」だったが、そんないかにもな代表的な作品ばかりではなく相当な種類が並んでいる。つまりここは「濃い店」なのだな、とはっきりと認識し、さらに物色を続ける。英訳日本マンガを買ってもよかったのだが、1冊7ポンド程という値段が値段はさすがにシャレで買うには高すぎるので、アメリカの艶笑系ヒトコママンガを買った。
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by gdcl-nshb | 2006-07-17 03:00 |  ├ ロンドン第七夜
ベジタぶりたい気持ちだったの
 大英博物館の向かいには、ちょっとよさげなパブがあった。昨日、博物館に来たときに見つけて、よし昼飯はここでだな。と計画していたのだが、いざ、昼食を食べる段になって、なんとなくパブに入る気が失せていたことに気づいた。値段がなんか他の店よりも1割ほど高かったせいもあるだろうし、店内に人がいなかったせいもあるだろう。しかしこれらは多分本当の理由ではないのだろう。おそらく無意識のうちに「もうパブ飯には厭きたよ」という心の叫びを発していたのだと思う。確かに本当に毎日パブ飯だったからね。さすがにもういいだろう。結局、ちょっと近所をうろつきまわり、オフィスワーカー向けのテイクアウトのサンドイッチショップに入り、サーモンのサラダと、小エビのサンドイッチ、ジンジャービールを購入する。店内でもイートイン可能なちょっとしたスペースがあり、そこで食べることにした。
 昨日も思ったのだが、サラダが美味い。この店がそんなに良質の野菜を使っているとも思えない。オレの身体は本当に野菜が欲しかったのだなぁ。ちなみにジンジャービールとは、要するにジンジャーエールなのだが、こちらのそれは日本のものとは違い、本当に生姜の味が濃い。そして甘い。炭酸が入った冷やしあめのようである。美味い。
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by gdcl-nshb | 2006-07-17 02:00 |  ├ ロンドン第七夜
ひたすらに博物館の中
 起きてみれば天候は曇天。時折、小雨。まあ最終日くらいは湿ってくれていい。というよりも、今まで晴れすぎだったのだよ、ロンドンは。
 ホテルをチェックアウトし、大英博物館に向かう。正面から入ろうとすると「大荷物の人は裏からまわって荷物を預けてほしい」といわれたが、一発でたどりつけず、いったん正面に戻って警備員に筆記してもらう。全然話せないのに、今まで筆談を度もしてなかったのもすごいな、とちょっとだけ思った。とにかく大英博物館第二戦。裏口から入るとちょうど昨日中断した特別展の区画であった。実に予定調和的だ。
d0081682_926319.jpg 今日は第二階層からスタート。インドのヒンドゥの仏像(というのもちょっとヘンだが)を皮切りに、東南アジア各国、中国へと続く仏像の伝播を一気に俯瞰する。インドの歓喜天、男女仲むつまじい(?)像といった定番的な像からアルカイックスマイルをこれでもかとアピールする仏陀、東南アジアに広がる小乗的なストイックな仏像、中国のふくよかな弥勒仏。オレはもういきなりのご馳走に戸惑いつつ歓喜しつつためつすがめつ眺めまわす。d0081682_9264770.jpg
 次の区画は再度ヨーロッパものに戻り、壷などのギリシアものや様々なものがびっしりと並ぶ。ただ、正直仏像で燃え尽きたところがあって若干テンションは下がり目。なんとなく駆け足で先に進む。残るは再度エジプト区画、今度は小さめの品を集めた部屋である。時刻は正午少し前。ここで一休みで昼食を取ることにした。
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by gdcl-nshb | 2006-07-17 01:00 |  ├ ロンドン第七夜
最後の夜は豪勢に! 行きたかったなぁ
 夕食は、イギリス料理のレストランで本格的に味わうか、あるいはパブで夜のミールを愉しむか、非常に迷ったのだが、レストランを見つけて一人で入って、という段取りが面倒くさく、やはりオレならパブがお似合いだな、と例によってシェイクスピアに行く。ところが、昨日、一昨日とは大違いの大人数でぎっしりで、理由はもちろんW杯のイタリア戦。とりあえず腹を膨らませてこちらも応援にまわるか、とバーテンダーに夜のミールは何かと尋ねると、「今日はこんな調子で忙しいからないんだ」といわれてしまう。そりゃそうだよなぁ。とあっさり引き下がり、白ワインを一杯もらい、飲みながら外でまったりと涼みながら今後の展開を考える。

 結局、ピザハットへ行くことにした。ロンドンのピザハットはデリバリーピザではなく、むしろファミレス風。その証拠に(?)、サラダバーがある。ここ数日本当に野菜を口にしてないなぁと、サラダも頼むが、自分で好きなだけ取るシステムはつい食べ過ぎてしまうんだよな。サラダだけでけっこうお腹が膨れてしまった。それにしてもサラダが美味いと思ったのはひさしぶりで、本当に野菜ギレしていたんだなぁと我ながら感じるのだった。

 食後のお約束はもちろんパブ。最後の一軒は初日に行ったパブのリベンジとした。まだ試合は続いており人込みは初日と変わらず、いやもっと多いかもしれない。しかし今回の旅を送っていく中でオレのパブスキルもレベルも上がっている。人込みの中、難なくエールを注文する。店内の奥はTVモニタが見えないせいか意外と空いていた。というわけでそんな店の片隅で旅を振り返りながら、ゆったりとした時間を過ごす。2杯目を飲んでいる途中で、歓声とともに店内がざわつきだした。イタリアが勝利したのだ。イタリアチームのサポーターはとてつもなく盛り上がっており、店内を旗を振って練り歩く。こちらもコングラッチレーションを返す。普段にはありえないバカ騒ぎっぷりなのだろうが滅多にない事態だし、多少の騒々しさはご愛嬌。こちらもなんとなくハッピーな空気を感じて最後の夜を楽しく過ごしたのだった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 08:00 |  ├ ロンドン第六夜
ホグワーツに行くための方法論的見物

 映画「ハリーポッターと賢者の石」の駅のシーンの撮影はキングクロス駅で行なわれたのだそうだ。そしてホグワーツ行きの汽車に乗るホームに至る入口が今も残されているのだそうだ。今回はロンドン滞在型の旅の計画なのでホグワーツにまで行くつもりはないが、入口くらいは観ておかないといかんだろう。あわよくばハーミーと遭遇する事もあるかもしれないしな! というわけで、構内を探索する。ロンドンの駅は改札でホームが仕切られておらず単なる物見遊山でもホーム内に入ることができる。あるいは車両の中にまで入れそうだが、それは今回の目的ではない。とにかく、9と4分の3番線を探して端から端まで歩いてみる。がこれがなかなか見つからない。勢いで見当をつけてうろつくのはやめてまわりをあらためて見回すと、今まで探していたのは1から8番線までで、9番以降は別棟にあるのだということに今さら気づいた。ということは問題のホームは数字からしてそっちじゃないか。
d0081682_21214111.jpg ということで行ってみればなんのことはない、あっさりと簡単に見つかった。別棟入口前の壁に「9 3/4」と書いたプレートがこれ見よがしに貼ってあり、壁に突入途中の荷物用カートが半分だけ消え残っている。無事に観ることが満足したが、冷静に考えるとえらくチープなデコレーションだな。と思いつつ、喜んで記念写真を撮るオレ。さくっと撮り終わり、しばし感慨にひたっていると現地の(?)家族連れがやってきて嬉々として写真を撮りはじめた。やはり人気スポットなのだった。思い返せば、ホーム探索中、国を問わず多くの子連れの家族が右往左往しているのに出くわしているのだ。皆、目的は一緒だとは容易に想像がつくが、それにしてもハリポタ人気はやはり世界的なんだなぁ、と実感した。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 07:00 |  ├ ロンドン第六夜
ザ・ペーパーはいません
d0081682_2119412.jpg とりあえず本日の大英博物館は以上。として撤収し、大英図書館へ向かう。
 図書館の中にはキングスライブラリーという1階から天井にまで達するくらいの巨大なガラス張りの柱が立ち上がっていて、これが全て本棚なのだった。つまり大英帝国の重要な書物がここに保管されているのだ。中にどのような本がおいてあるのかは判らないが、その外観だけで圧倒される。
 図書館の一角に図書博物館があり、ここには聖書初版であるとか、大作曲家の直筆譜面であるとか、歴史を彩ってきた図書書物が展示されている。オレ的にはビートルズの曲がヘッドホンで聴くことができるブースがよかったな、と思った。実際、4、5曲ほど連続して聴きまくり非常に癒されてしまった。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 06:00 |  ├ ロンドン第六夜
メインディッシュは二日に分けて食べる
d0081682_21162794.jpg いよいよ、大英博物館に行くことにする。イギリスといえば大英博物館というくらいの超定番にして超主役。どのようなガイドブックにも1日ではまわりきれないと書いてあり、訪れたことのある人の話でも2日はかかったといわれ、かなり時間がかかるだろうと覚悟はしていたミュージアムである。しかし今回の旅を振り返ると博物館や美術館の見物所要時間は、どんなに広く大きな館でも2,3時間で観きっていたので(それはそれでどうかとも思うが)1日あれば大丈夫だろうと判断し、見学は最終日の予定にしていた。しかし、今日残った時間を時間的にいろいろ細かく刻んで観光するのもどうかという気分でもあり、なにより空模様が怪しくなってきていた。というわけで、第一弾ということでで行ってみるか、と軌道修正をしたわけだ。
 結果的にその判断は正しかった。博物館にたどりつく数分前から小雨が降り始めてきたこともあるし、行ってみて納得したのだが大英博物館は1日でみてまわることは無理だったからだ。

d0081682_21165677.jpg 順路どおり、まずは第1階層からスタートする。とにかく、延々と続くエジプト彫刻。どれも巨大。そして美しい。たぶんオレの視点としては仏像を見るときと同じ感覚になっていたのだと思う。ワクワクする。とても楽しいのだ。
 かのロゼッタストーンは尋常ではない人だかりでじっくり観ることはできなかったが、これはその石が持つストーリー性が重要なのであって、時間をかけて観てどうこうというものでもなかった。ただ、欠けた石が完全な状態だったらどのようになっているのかをシミュレートした映像はちょっとドキドキした。
 エジプトの次はギシリア彫刻。これまた延々と裸男や半裸女の等身大彫刻が延々と続く。いやはや一体これだけのものをよくもまあ、という感じだ。

d0081682_21172999.jpg はじめは相当に興奮して博物館を楽しんでいたのだが、延々と続く展示に若干食傷気味になる。旅疲れが蓄積しているせいもあるのだろう。明日もあるし今日は急いで観る必要はない。というわけで館内のカフェで一息。イギリスといえばお茶だが、今回の旅では初めてのきちんとした(?)ティータイムである。ただ、お茶がティーバックで入れているのがみえたので、じゃあコーヒー系にしようとラテとケーキを頼む。ケーキの甘い味が口いっぱいに広がる。美味しい。それにしても甘いものをきちんと食べるもの久しぶりだ。

d0081682_2118168.jpg 一休みして見学再開。今日は第1階層を観たら終了と決め、ラストの区画となる特別企画展を観に行く。今回のテーマは、世界の生と死にまつわる展示だった。今まで観てきた品々とは少々異なる、祭祀用民族衣装や死者を見送るための道具、呪具。民俗学的で面白いし、歴史嫌い民俗学好きなオレにとっては非常に刺激的で堪能することができた。しかし、こと大英博物館に来ているのだという視点で考えると、オレの大英博物感とは、世界にひとつの貴重な品がこれでもか! というぐらいにある場所であり、いいかえると、教科書に載っていたあの品が今! 目の前に! というような感覚ではないかと思っていて、他でも見ることのできるものを展示するというのはちょっと違うなという印象だった。といいつつ相当にじっくり堪能したのは確かなのだけれどね。
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by gdcl-nshb | 2006-07-16 05:00 |  ├ ロンドン第六夜