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南船北馬inblog

【旧:南船北馬(HTML版)はこちら】
【南船北馬】:絶えず方々に旅行すること。昔、中国では、南部は川が多く船で、北部は陸地を馬で旅行したことからいう。そんなふうにしょっちゅう旅に出られたらどんなに楽しいことだろう…
by gdcl-nshb
大英博物館ラストスパート

大英博物館ラストスパート_d0081682_934326.jpg 大英博物館、最後に残すはエジプトのミイラ区画である。それはもうなんでこんなにあるのかというぐらいの棺、そしてミイラ。これ、死体ですよね? ここにあるのみんな死体なんですよね? レプリカ。じゃないですよね? イギリス人はそれほどまでにミイラが好きなのだな。なにかしらのロマンを感じているのだろうか。事実も根拠もない勝手な思いつきだが、死体イコール腐敗を意味する国にとっては、長い時を経てなお姿を保つ死体に対する興味や畏怖や憧れなどがあるのかもしれない。かたや日本では別の技術技法ではあるが木乃伊がある国であり、また近年では死体イコール灰の国なので、死と腐敗が直結していない。死体自体が残らないから自己の認識領域の範疇からは隔絶した存在となってしまっている。故に死体に対する感覚はやはりイギリスのそれとは違うのではないかなぁ、と思う。
 もっとも少なくともオレのミイラに対する興味に関してはイギリスのそれ同じ。もう端から端までガン観である。面白いというのはある種不謹慎なのかもしれないが、身体を保存することにここまで執着するありように対して非常に心を動かされた。そして脳も心臓もかきだしてしまうという当時の心の場所に対する認識についても興味深いものがあった。

大英博物館ラストスパート_d0081682_93418100.jpg ひとつ勉強になったのは、ミイラが4重包装だったこと。それを説明するためにわざわざ4体のミイラを段階別に剥いて展示してあるのだ。すごく即物的な展示で、敬意もなにもあったもんじゃない。多分、展示されたモノは物であって者ではないのだろう。
 というわけで、とりあえず足かけ二日の大英博物館見物は完了。時間が1時間くらい余ったので、もう一度仏像区画を一回りして、博物館を後にした。

by gdcl-nshb | 2006-07-17 04:00 |  ├ ロンドン第七夜
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